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廉くんも楽しそうに、自分の分のかき氷を食べ始める
「どう？おいしいでしょ？」
「………ほんまや。」
「だよね！」
一瞬、驚いたように目を大きく見開く君が、とても可愛かった
もっとその表情を見ていたくて、君をまっすぐに見つめていると、
本当に美味しそうに食べ続けるから、私まで幸せな気分になる
「………うまい」
「よかった！廉くんも気に入ってくれたみたいで」
「はよ食べ」
「え？あ、ちょ、廉くん食べるの早いよ！！」
「だってうまいやん」
君はすごいスピードでかき氷を食べ進めていて、いつのまにか君の氷はあと半分くらい
慌てて自分のかき氷をかき込んだ私を、君は本当に優しく、優しく。見つめていた
「ごちそうさまでした〜」
「ありがとうございました！」
お会計をふたりで済ませて、店員さんに声をかけると返ってくる明るい返事と笑顔
「廉くん、ほんとに食べるの早かった…」
「あんなうまいかき氷初めて食ったもん」
「え〜嬉しい。よかった、好みが一緒で！」
そう言って、ね？と顔をのぞき込むと、はいはい、ってぷいっと顔をそらす君
照れてるんだなぁ、きっと。
かわいい。そういうところ。
ひとりでまたすごく幸せな気持ちになって、ゆるゆると笑ってしまう
「………よう笑うな、ほんまに」
「ふふ、まあね〜。廉くん、ちょっとこのビルの中のお店見ようよ。時間平気？」
「……別にええけど。」
「じゃあ決まりね！」
私の言葉に、ちょっとだけ君が嬉しそうだったのは、気のせいじゃないといいな。
しばらく、ぶらぶらと建物の中を歩いていくと廉くんの足が、あるお店の前でぴたりと止まった
「見る？」
そこは、意外なことに本屋さんで。
何も言わない廉くんだけど、その目が少し輝いて見えたから
「ちょっとだけ見よっか」
「……おん、」
そう声をかけると、君は素直に返事をして、目の前の本屋さんに足を踏み入れた
何かを目指すかのように、棚の間を進んでいく君の背中
しばらくして君は、旅行ガイドブックのコーナーで立ち止まる
「廉くん、旅行好きなの？」
「いや、なんか。夏やし。海とか、ええなって、」
君が手にとったのは、海沿いの観光地のガイド
「……うわ、すげー青い。」
君は、海の写真を嬉しそうに眺める
廉くんは、誰と海に行きたいのかな。
ふとなぜか、そんなことが気になった。
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詩愛(プロフ) - reeeinさん» ありがとうございます、、、！！どうぞ最後までお楽しみください！！よろしくお願いいたします！ (2020年9月29日 23時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
reeein(プロフ) - もう、詩愛さんは天才です、私が保証します、天才です、、、続き楽しみにしてます、、！！！ (2020年9月28日 23時) (レス) id: 713e35c5a6 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - さとひとさん» 嬉しいです〜ありがとうございますT_T 第二章もよろしくお願いいたしますね！ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 雪さん» 毎日ありがとうございます！更新頑張りますね！第二章もよろしくお願いいたします！^^ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
さとひと(プロフ) - とてもキュンキュンしながら読ませていただいています！好きすぎて何回も星を押してしまいます、、。明日の公開楽しみにしています！ (2020年7月27日 0時) (レス) id: df351be635 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年6月29日 14時
