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私たちの目指すかき氷屋さんはそんなに遠くなくて、
電車に30分ほど揺られていると、目指していた場所に着いてしまう
電車を降りて、ここからは私のガイド。
「廉くん〜こっち！」
「はいはい」
「この駅ビルの中だよ、絶対そう！」
「わかったから」
テンションが上がってきた私の様子に、君は呆れたように鼻を鳴らす
とにかく一緒にいられるのが嬉しくて、私は廉くんに手招きをしながら、駅ビルの中に入った
「え〜っと、ここかな？……って、わぁ、」
「お〜、」
駅ビルの2階の端、たどりついたかき氷屋さんはとてもにぎわっていて、
特に同い年くらいの女の子がたくさんいるみたい。
「入れるかな？」
「どうやろなぁ。……あ、すいません、ふたりなんすけど、今入れたりしますか？」
廉くんが突然、店員さんに声をかけるからびっくり。
君が積極的に人と話すところ、あまり見たことなかったから。
「あー、そうっすか、ありがとうございます。入れるって……いや、何にそんな驚いとるん、」
「……え、だって廉くんが、店員さんに聞いてくれたから、その、意外？で？」
すると君は、まだ驚いている私から一瞬目をそらして、
「………男ってなー、意外とカッコつけやから。」
そうささやいてから、ほら行こ、ってお店の中へ入っていく。
慌ててその後についていきながら、君に声をかけた
「やっぱり今日の廉くん、いつもと違う。」
「ん、そうかもな。わからんけど」
なんだか、今日の君は不思議で。
そのつかめなさ加減が、もっと君をかっこよく見せているのかもしれない。
「わ、わ！廉くん見て！ふわっふわ！」
「んー、見えとる見えとる」
「しかもすごく甘いよ〜おいしい！」
「よかったな」
運ばれてきたかき氷は、評判通りふわふわで甘くて冷たくておいしかった
これは人気なはずだなぁ。おいしいもん。
氷をすくう手が止まらず、次から次へと食べてしまう
おいしい。ほんとにおいしい。
思わず黙々と食べ進めていると、
突然、目の前の君と目が合った。
「ふ、ふはは、」
目が合った瞬間に、笑い出す君
その表情が、優しすぎて。
「はっ、めっちゃがっつくやん」
「……れ、廉くんも食べてみなよ！」
「はいはい、いただきますー」
目を細くして笑ったこの時の君の笑顔は、
今まで見たどの瞬間よりも、素敵な笑顔だったよ。
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詩愛(プロフ) - reeeinさん» ありがとうございます、、、！！どうぞ最後までお楽しみください！！よろしくお願いいたします！ (2020年9月29日 23時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
reeein(プロフ) - もう、詩愛さんは天才です、私が保証します、天才です、、、続き楽しみにしてます、、！！！ (2020年9月28日 23時) (レス) id: 713e35c5a6 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - さとひとさん» 嬉しいです〜ありがとうございますT_T 第二章もよろしくお願いいたしますね！ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 雪さん» 毎日ありがとうございます！更新頑張りますね！第二章もよろしくお願いいたします！^^ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
さとひと(プロフ) - とてもキュンキュンしながら読ませていただいています！好きすぎて何回も星を押してしまいます、、。明日の公開楽しみにしています！ (2020年7月27日 0時) (レス) id: df351be635 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年6月29日 14時
