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そして迎えた、約束の日の朝
起きた瞬間から胸がどきどきして、たまらなくて。
また岸くんとか君に連絡してしまいそうになって、慌てて踏みとどまる
今から待ち合わせるっていうのに、廉くんに連絡したら、さすがにうるさいって、思われちゃうよね。
今すぐにでも君に会いたくて。
かき氷なんかより、また今日も君に会えるのが何よりも。本当に何よりも。
嬉しくて、幸せで、楽しみなんだよ。
耳につけたイヤリングが私の気持ちのように、明るくそっと、揺れた
「A、起きてるのか？」
準備を完璧に済ませた瞬間に、私の部屋に入ってくるお父さん
お父さんはそのまま私の格好を見て、眉間にシワを寄せる
「どこに行くんだ」
「ちょっと文房具買ってくるだけ」
どこからどう見たって、ちょっと文房具を買ってくるような服装じゃない私
だけどお父さんは、しばらく私を見つめた後、
「信じるぞ？A」
なんて、真顔で言うんだ。
この人は。ううん。両親は、私のことをよくわかってる
私が、親に反抗的な態度をとる生意気な娘だってこと。
それから、
”信じる“。そう言えば、私の心に、親に対する小さな罪悪感が生まれること。
両親はこうやって、私の中に濁った気持ちを埋め込み、
自分たちの思う理想の娘に、私を作り上げようとする
「………わかってるよ、」
「あまり遅くならないようにしなさい」
「それもわかってるから、」
お父さんの横を通り過ぎて、私はまっすぐに玄関を目指した
お母さんがリビングから何か言った気がしたけど、構わずに家の外に飛び出して驚く
今日も。外の世界はこんなにも、明るいんだね。
待ち合わせは、私の家の最寄り駅。
廉くんが来る前にこの暗い顔をどうにかしなくちゃって、手鏡を見て頬をつねってみる
せっかくのお出かけなのに、朝から憂鬱。
思わずため息をつきそうになったその時、
「A」
私を呼ぶ、声。
振り向けばちょうど、廉くんがこっちに向かって手をあげていて。
今日の君も、信じられないくらいかっこいい。
「おはよう！今日の廉くん、なんか雰囲気違う」
「おはよ。いや、なんも変わらんよ、」
そう言ってちょっとだけ笑う君は、いつもの何倍もかっこいいのに。
「……じゃ、行こか、」
「うん！」
照れ臭そうな君について、自然と笑顔になれた私は、改札をぬけた。
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詩愛(プロフ) - reeeinさん» ありがとうございます、、、！！どうぞ最後までお楽しみください！！よろしくお願いいたします！ (2020年9月29日 23時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
reeein(プロフ) - もう、詩愛さんは天才です、私が保証します、天才です、、、続き楽しみにしてます、、！！！ (2020年9月28日 23時) (レス) id: 713e35c5a6 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - さとひとさん» 嬉しいです〜ありがとうございますT_T 第二章もよろしくお願いいたしますね！ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 雪さん» 毎日ありがとうございます！更新頑張りますね！第二章もよろしくお願いいたします！^^ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
さとひと(プロフ) - とてもキュンキュンしながら読ませていただいています！好きすぎて何回も星を押してしまいます、、。明日の公開楽しみにしています！ (2020年7月27日 0時) (レス) id: df351be635 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年6月29日 14時
