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「おっしゃー！帰ろうぜ！！」
「優太は本当にいつも元気だね〜笑」
今日もあっという間に1日が終わって、
私たちはみんなで教室を出る
今日も、寄り道はしない予定。
私のことを気遣ってくれているのかな、みんなの優しさが、嬉しかった
「つうか今日の数学さ〜」
「あ〜あれね」
校門をくぐって、みんなの少し後ろを、君と並んで駅まで向かう道
廉くんは今日も、自転車を押していて、
「…………」
少し離れた先にいるみんなを、ぼんやりと眺めていた
私のお節介で、勝手にこのグループに君を引き入れたこと、
こういうふとした君の表情を見ていると、ちょっとあの選択を不安に思ったりする
最近は楽しんで輪に入ってくれてるみたいだったけど、
帰りの時は、廉くんいつもちょっと後ろ歩くから。
それにこの前も、みんなで帰るの嫌そうだったし。
「……ねえ廉くん、」
「ん？」
ちょっとだけ君を見上げると、一瞬視線が交わる
その時、心臓がまた動いた音がして、
私から、目をそらしてしまった。
「………なに。」
「あ、うん。えっと、」
もし、みんなと帰るの嫌だ。そう言われたらどうしよう
そんな考えが浮かんで、聞くのが怖くなる
だけど、知っておきたい。
「……廉くんはさ、本当はもしかして、みんなと帰るの、」
「ちゃうよ。」
「……え？」
突然、君からすべりおちた否定の返事
思わず見上げたけど、今度は目が、合わなかった。
「………別に、みんなと帰んの、嫌やないから。」
なんて、
よくわかったね。聴こうとしたこと。
それだけで、またなぜか嬉しくなる。
「……俺がいっつも後ろ歩いとるのは、」
廉くんの声がだんだん小さくなって、
「俺だけ自転車あるやん。みんなで歩く時、邪魔かなって思ってしまって。」
と、私にしか聞こえない声で、呟いた。
「………そっか。」
「おん、」
やっぱり、廉くんって、
優しい、よね。
君のそういう素敵なところをまた知ることができて、思わず笑顔になる
「………まあでも、少人数で帰るのも、好きやったけど。」
ぽつりと聞こえたそんなセリフ
それってもしかして、
ふたりで帰ってた、時のこと？
「…………」
君はそのあと、
もう何も、教えてくれなかった。
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詩愛(プロフ) - reeeinさん» ありがとうございます、、、！！どうぞ最後までお楽しみください！！よろしくお願いいたします！ (2020年9月29日 23時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
reeein(プロフ) - もう、詩愛さんは天才です、私が保証します、天才です、、、続き楽しみにしてます、、！！！ (2020年9月28日 23時) (レス) id: 713e35c5a6 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - さとひとさん» 嬉しいです〜ありがとうございますT_T 第二章もよろしくお願いいたしますね！ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 雪さん» 毎日ありがとうございます！更新頑張りますね！第二章もよろしくお願いいたします！^^ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
さとひと(プロフ) - とてもキュンキュンしながら読ませていただいています！好きすぎて何回も星を押してしまいます、、。明日の公開楽しみにしています！ (2020年7月27日 0時) (レス) id: df351be635 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年6月29日 14時
