26 ページ26
・
廉くんと私たちのグループが一緒に過ごすようになってから、
日に日に、みんなと廉くんの距離が縮まっている気がする
もちろん、岸くんほどフレンドリー！というわけではないけど、
廉くんは廉くんなりに、みんなと仲良くできているみたいだった
そして多分、みんなもそんな廉くんの気持ちに気がついて
なにかと君に、みんな話しかけてくれるようになる
ある日のお昼休み
今日も私たちは教室の隅で、輪になってご飯を食べていた
相変わらず、私の隣には君がいて
たまにこつんとぶつかるひじに、なぜかどきどきする
「……ねえ、優太はなんでさっきからそんな変顔してんの笑」
突然、どこかからそんな声が聞こえて、
廉くんの向かいに座っていた岸くんを見ると、
「………なにしてるの笑」
たしかに、かなり面白い変顔をしていた。
「いや、廉のこと笑わせようと思って！！」
「は？俺？」
となりの廉くんは、急にそんなことを言われてびっくりしている
「そうだよ！！」
「いや、なんやねんそれ」
「なんか、廉笑わせられたら強くね？」
「………さあ？」
今日も廉くんは塩対応。
みんなもいつも通りのふたりのやりとりに、なんだか楽しそう
「うわ、ぜってー笑わせる！！！決めた！！！」
「それの何がそんなに楽しいん、」
「俺の昼休みは、廉を笑わせるまで終わんないからな！！！！」
「じゃ、永遠に昼休みやな」
廉くんの挑発的な態度に、またしてもみんなが笑った
みんな、廉くんが笑わないと思ってるみたいだけど、
廉くんの笑顔、とっても素敵なんだよ。
これは私だけの、秘密だけどね。
岸くんはその後も、面白い顔を連発してくる
廉くんは最初こそダルそうだったけど、途中からは
「さっきと一緒やん」
「もっと眉毛使えや」
と、どんどん辛口に評価をしていって、
みんなが、ますます笑う
そして昼休みが終わる頃、
「マジ心折れたわ」
「おつかれしたー」
心が完全に負けてしまって静かになった岸くんに、
涼しい顔でそんな風に言う廉くん
「いや、ふたり超うけるんだけど」
「なんか名コンビ感すごくない？」
みんな楽しそうに笑っていて、そんな光景に私も嬉しくなる
廉くんも、楽しそうに目を細めていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1165人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「King&Prince」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
詩愛(プロフ) - reeeinさん» ありがとうございます、、、！！どうぞ最後までお楽しみください！！よろしくお願いいたします！ (2020年9月29日 23時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
reeein(プロフ) - もう、詩愛さんは天才です、私が保証します、天才です、、、続き楽しみにしてます、、！！！ (2020年9月28日 23時) (レス) id: 713e35c5a6 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - さとひとさん» 嬉しいです〜ありがとうございますT_T 第二章もよろしくお願いいたしますね！ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 雪さん» 毎日ありがとうございます！更新頑張りますね！第二章もよろしくお願いいたします！^^ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
さとひと(プロフ) - とてもキュンキュンしながら読ませていただいています！好きすぎて何回も星を押してしまいます、、。明日の公開楽しみにしています！ (2020年7月27日 0時) (レス) id: df351be635 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：詩愛
| 作成日時：2020年6月29日 14時
