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その日から永瀬くんは、私たちとお昼休みを一緒に過ごすようになる
迷惑じゃなかったかな、なんて、最初の方は少し心配だったけれど、
グループのみんなも永瀬くんを受け入れてくれたし、
永瀬くん自身も、少しずつ私たちに馴染めているみたいだった
「ねえねえ、Aと廉っていつも一緒に帰ってるよね？」
ある日のお昼休み、誰かがそう言って、みんなの注目が私たちに集まる
「あ、うん。一緒に帰ってる」
「やっぱ？」
私の返答にみんながちょっとだけニヤニヤし始めた
そんな中永瀬くんは、下を向いてお弁当を黙々と食べている
だけど、その耳がちょっとだけ赤い気がしたのは、気のせいかな。
「いやあのさ？俺たちいっつもみんな一緒に帰ってるんだわ」
ある男の子がそう言うと、他にみんなも頷く
「Aたちも一緒に帰れたら、楽しいだろうな〜って思って」
相変わらずニヤニヤ気味のみんなは、他にも考えていることがありそうだったけど。
「どう？ふたりも、俺らと帰らない？」
嬉しい、はずだった。
大勢でいるのが好きで、みんなのことも大好きなはずなのに。
心の奥のどこか、少しだけ嫌だな、って。
そう思った自分がいることに、気がついたんだ。
永瀬くんをちらりと見ると、不意にぱちりと交わる視線
君は、どうだろう。
“友達多いのって、どんな感じなん？”
そこで君の、あの日の言葉を思い出した。
やっぱり永瀬くんは、友達たくさんほしいよね。
「………永瀬くん、みんなと帰ろっか？」
なんだかもやもやしたまま、君にそう提案してみる
永瀬くんは、少しだけ考えてから、
「…………何でもええよ。」
そう言って、おかずを口に運んだ
「おー！じゃあ今日からAたちも一緒に！」
「なんなら合流記念にどっか寄り道でもする？」
「ありじゃん！優太、どこがいいかな？」
急に嬉しそうに盛り上がるみんな
なんだかちょっと、嬉しくて。
さっきのもやもやは気のせいかな。なんて、
そんな風に思い始めていた。
「…………良かったん？」
突然、となりの君が私にしか聞こえないような声で、呟く
「え、何が？」
「………いや、やっぱなんでもない。」
永瀬くんは、少し恥ずかしそうに言うと、
その視線を、伏せてしまった。
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詩愛(プロフ) - reeeinさん» ありがとうございます、、、！！どうぞ最後までお楽しみください！！よろしくお願いいたします！ (2020年9月29日 23時) (
レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
reeein(プロフ) - もう、詩愛さんは天才です、私が保証します、天才です、、、続き楽しみにしてます、、！！！ (2020年9月28日 23時) (レス) id: 713e35c5a6 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - さとひとさん» 嬉しいです〜ありがとうございますT_T 第二章もよろしくお願いいたしますね！ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 雪さん» 毎日ありがとうございます！更新頑張りますね！第二章もよろしくお願いいたします！^^ (2020年7月27日 12時) (レス) id: 3902959af9 (このIDを非表示/違反報告)
さとひと(プロフ) - とてもキュンキュンしながら読ませていただいています！好きすぎて何回も星を押してしまいます、、。明日の公開楽しみにしています！ (2020年7月27日 0時) (レス) id: df351be635 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2020年6月29日 14時
