蒼く、染まれ Y.J（２） (ページ3)

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関係、ないじゃん。神宮寺くんには。

そんなことを思っているのに、なぜか返信しようと、ケータイに手を伸ばす

「ねえ、れんらくきたんだけど」

ふわふわとしゃべりながらメッセージを眺めて岸くんに伝えた

「えっ、神宮寺？」

「そー、」

「なんつってる？」

「ん～、」

そのメッセージをじっと見ていると、じわじわとまた泣きたくなってきた

「…え、無視すか！！！」

騒ぎ始めた岸くんを無視して、君に返事を打つ

打ち込んだ文

「それ知ってどうするの」

少しきつくなってしまったけどそのまま送信した

あっという間に読まれる私のメッセージ

「神宮寺、なんだって？」

「うるさいよ」

「はいさっせん！！」

私に睨まれて、しゅんとなる岸くん

同時に神宮寺くんからまた返事が届いた

「誰と飲んでんの」

君の文も、私と同じで、きつかった

お酒と涙の力で頭がガンガンしてきた私は、

「岸くん」

投げつけるように、君に隣の存在を伝えた

「は？」

直後に帰ってきた、短い返事

なんで、怒るの。

怒る資格なんて、君にあるの？

「もうやめた、」

いよいよ頭痛がひどくなってきて、ケータイを置くと机に突っ伏した

「つうかマジで大丈夫？強くないのに連れてきた俺も悪いけど」

「……ん～、」

「帰り送れないんだよね、俺」

「……ひとりでかえれる、」

その瞬間、うるさく鳴り出す私のケータイ

「………ね、神宮寺から、電話、」

画面を見なくてもわかってたけど、丁寧に教えてくれる岸くん

「むりでない、あたまいたい」

だんだんとぼーっとしてくる私の意識

「いや出たほうが良くね…？」

「あたまいたいの」

「迎えきてもらいなよ」

「だから～あたまがいたいって、」

「……あーもう、俺知らねえから！」

すると岸くんが、私のケータイ手に取った気配がして、

「………もしもし神宮寺？俺、岸だけど、」

電話に、出た

「うん、そう。いや、うん。ん～、ほんっとに悪いんだけど、迎えきてやってよ、」

電話越しに君がいると思うと、また泣けてくる

しばらくして電話を切った岸くんの声が、

「神宮寺、今から来てくれるっていうから、2人で帰れよ」

ぼんやりと飛んでいきそうな意識の中、聞こえた。