蒼く、染まれ Y.J（２） (ページ2)

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その誘いはある日、突然やってきた。

「おーい、何してんの？」

突然受信したメッセージ

送ってきたのは、

「久しぶり、岸くん。暇してるよ」

成人式ぶりの、岸くんだった。

最近は神宮寺くんとしかやりとりしていなかったから、なんだか新鮮な気分になる

内容は、ハタチになったし飲まないか。と、

意外な、岸くんからのお誘い

一瞬、神宮寺くんの顔が浮かんだけど、

「いいよ、今から？」

私は、飲みにいくことにした

「あざっす！1時間後に駅で！」

岸くんの文面に笑ったその時、

「A、今夜会えないかな」

神宮寺くんから、メッセージが届いた

一瞬、心が揺れそうになる

だけど、岸くんが、先だったし。

そんな言い訳をして、私は君に返事をした

「ごめん、今日は友達と飲むから」

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「よっ！成人式ぶり！」

駅に現れた岸くんは、にこにこと笑っていた

「誘ってくれてありがとね」

「いやいや俺こそ来てくれてありがとう！」

私たちは、駅前の小さな居酒屋に入ることにした

「A、酒強いっけ。わりぃ、知らないのに誘っちゃった」

席に着いた途端、心配そうな岸くん

「あんまり、強くはないかな」

「うわ、マジごめん！！……えっとー、どうする？出る？」

「いやいいよ笑今日はすごい酔いたい気分だから、」

「……なんかあったの？」

「……う～ん、後でね」

不安そうな岸くんを無視して、私は思い切ってお酒を頼んだ

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「………ばかやろう、」

「ちょ、マジ大丈夫？」

「だいじょうぶ、」

本当にお酒に弱い私は、たった数口でかなり酔いが回って、いつのまにか泣いていた

「もー、なにがしたいのかわかんないって、」

「さっきから誰だよその相手」

私のこぼす愚痴を、岸くんは拾い上げる

「……もとかれ、」

「えっ？元カレ………あ、あっ、神宮寺？」

こくりと頷く私に、岸くんは目を丸くした

「神宮寺とまだ会ってんの…？」

「だってー、なんかさそってくるんだもん」

「お前ら、別れたんじゃなかったっけ」

「そこだよ！そこがほんとになぞ、なんでさそうの、」

「……マジか、まだ会ってんのか、」

驚く岸くんの横、ふとケータイを見ると、

「一緒に飲んでる友達って、女の子だよね？」

神宮寺くんからの、メッセージが届いていた