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卒業式の前日
私たちは肩を並べて、学校を後にした
「終わっちゃうね」
君と私の、日常が。
「あっという間やったな〜」
すん、と小さく鼻をすすって空を見上げる永瀬
「1年前に初めて会ったとは思えないくらい、仲良しになったよね、私たち」
君は、"仲良し"という言葉に少し笑ってから
「でもまあ、ほんまそれ。俺Aに初めて声かけた時、まじで緊張したんやで」
懐かしい話を、し始めた
「A俺のこと知らんかったよな？」
「知ってたよ？」
「え？なんで？俺ら同じクラスなったことないやん」
「だって永瀬、有名だから」
「なに？！なにが俺をそんな有名にしとるん？！」
すごく人気者なのに、自覚なかったんだ。
「知りたい？」
「え、なんか怖いからやっぱええわ…」
そう言って小さくなる君が、可愛く見えたりするんだよ、言わないけど。
「でも、永瀬に最初に話しかけてもらって、嬉しかったよ、私」
「まじ？俺はいきなりすぎたかなってちょっと思ったんやけど」
緊張したんやってほんまに、と早口でまくしたてる君
「ううん、そんなことない。私、友達いなかったから」
「そんなことないと思うけど、もしそうなら俺が友達1号やな？な？」
そう言って私の顔をのぞき込んだ
その目は初めて会った時と同じように、キラキラしていて、
「うん、そうだよ」
思わず私まで笑顔になった。
・
2人で他愛もない話をしながら電車に乗って、あっという間に地元まで帰ってきてしまった
駅名のアナウンスが聞こえて、ドアが開く
私たちは、ホームに降りた。
「なぁ、A？」
君は改札に向かう途中、私の名前を呼んで立ち止まる
「俺ほんまに、Aに出会えてよかった」
君の目は真剣そのもので、
「Aいなかったら、俺何回も心折れてたきっと」
本当に最後なんだって、目の奥がつんとした
「なんで、私は少ししか励ませてないのに。私の方がたくさん、ありがとう」
それから、好きだよ
その言葉はまた、言えなかった。
永瀬は嬉しそうに微笑んで、
「どこ行ってもお互い頑張ろうな」
「…うん」
その次に来る言葉が、わかる気がした
「いつまでも、」
「俺のライバルはAだけやで」
私は頷くけど、
とっくに、そんな関係では満足できなくなっていることを、思い知った
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詩愛(プロフ) - ぴーさん» こんばんは！ありがとうございます…！頑張ります！引き続きよろしくお願いします。 (2019年2月4日 22時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴー - とてもおもしろいです。更新楽しみにしています！！これからも頑張ってください！！ (2019年2月3日 19時) (レス) id: b972a36c14 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 夕美さん» こんばんは、ご指摘ありがとうございます。外していたつもりだったのですがうまくできていなかったみたいです…。失礼しました。 (2019年1月25日 23時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
夕美 - オリジナルフラグちゃんと外して下さい、違反です。ルールくらい確認しましょう。 (2019年1月25日 23時) (レス) id: b6266b0de2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詩愛
| 作成日時：2019年1月25日 23時
