16 ページ16
・
テスト以来、永瀬くんに負けたくなくて、勉強に今まで以上に力が入っていく。
そんなある日のお昼休み
ご飯を食べ終わって、席でＡ大学の過去問を解いていると、空っぽのお弁当箱と一緒に、永瀬くんが戻ってきた
「あ〜食った食った！」
大きな音をたてて椅子に座る永瀬くん
すると、
「これ、なんの問題？」
あっという間に、私の解いている過去問題集が見つかってしまった
「あ、え〜と…」
志望校の話はしたことなかったし、なんだか答えづらい
「…ふ〜ん」
永瀬くんは問題集をじっとみたまま、何か考えているみたいで。
「これ、あれやんな？」
しばらくして、ヒソヒソと話しだした
「A大学の、過去問？」
小さかった声だけど、確実に私の耳には届いた
うそ、なんでわかっちゃったの…
私がびっくりして永瀬くんを見つめると、パチっと音がして視線が合う
「なんで、って顔しとる笑」
「だって……」
「当たり前やん、俺もこれやってるから」
え、待って待って
「ってことは…」
「せやで？」
「俺の志望校、A大学やから」
ここらへん難しいよな〜とか言いながら、過去問をパラパラめくる永瀬くんは、相変わらず余裕そうで
受験でも戦うことになってしまった私は、この先どうしよう？
不安と緊張と、少しの負けん気が同時に湧き上がる
「私も、A大学、行きたいの」
小さな声だったけど、永瀬くんにも届いたようだった
永瀬くんは、やっぱ〜？と面白そうに笑うと、
「ま、俺は絶対受かるつもりやから」
また、私の闘争心を掻き立てたんだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 539人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「King&Prince」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
詩愛(プロフ) - ぴーさん» こんばんは！ありがとうございます…！頑張ります！引き続きよろしくお願いします。 (2019年2月4日 22時) (
レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
ぴー - とてもおもしろいです。更新楽しみにしています！！これからも頑張ってください！！ (2019年2月3日 19時) (レス) id: b972a36c14 (このIDを非表示/違反報告)
詩愛(プロフ) - 夕美さん» こんばんは、ご指摘ありがとうございます。外していたつもりだったのですがうまくできていなかったみたいです…。失礼しました。 (2019年1月25日 23時) (レス) id: 00cf9e51b5 (このIDを非表示/違反報告)
夕美 - オリジナルフラグちゃんと外して下さい、違反です。ルールくらい確認しましょう。 (2019年1月25日 23時) (レス) id: b6266b0de2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：詩愛
| 作成日時：2019年1月25日 23時
