絵麻の姉は僕っ子で梓の彼女《BROTHERS CONFLICT》

第二十一衝突 ページ29

しばらく部屋にいたら、もう深夜になっていた
喉が乾いたので、キッチンに行った

キッチンに行くと、絵麻がいた

絵「お姉ちゃん！もう大丈夫？」

貴「ああ、心配かけて悪かったな」

絵麻は優しく微笑んでくれた
僕はなんて優しい妹を持ったのだろう……幸せすぎる

右「Aさん、絵麻さん」

貴「京兄」

絵「右京さん」

右「Aさん、もう体調は大丈夫ですか？」

体調？……そっか、絵麻が気を利かせてくれたんだ

貴「ああ、仕事をやりすぎただけです
もう大丈夫です」

右「そうですか、それは良かったです、絵麻さんも気をつけてくださいね、もうすぐ結婚式ですから」

そういえば……そうだったな
もうすぐで朝日奈兄弟と本当の家族になるんだな

すると綺麗な手が見えた
そして綺麗な……男性がそこにいた
というか……なんで女装してる……

右「光、帰っていたのなら、連絡をしなさい」

京兄と光さん？は仲が悪そうだな

絵「すごくきれいな人……」

完全に女だと思ってる……

貴「光さん？であってるよな、なんで女装してるんだ？」

絵「えっ！？」

光「あら、あんたは見る目があるのね、どうしてわかったのかしら？」

貴「薬指が長かったから……男性は人差し指より薬指の方が長くなる、だから男だってわかった」

光「へぇ〜、そうなの……賢い弟さんね」

はい、間違えられた
初対面の人恒例行事、僕が女だってわかったのかな兄だけだぞ

貴「ありがとうございます、でも僕は女です」

光「あら、ごめんなさい……」

貴「いつものことなので」

やっぱり男に見えるのかな〜

右「それより、こんな夜中に何のようだ」

京兄の口調、やっぱり厳しいな
本当になか悪いんだな

光「頼まれものがあってね」

頼まれもの？光さんが持ってる紙袋か

貴「これは何ですか？」

光「愛のお届けものよ」

そう言ってウインクをした
女子力高いな……
僕は荷物を受け取り、自分の部屋に戻った

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