一生懸命って案外悪くない 2 (ページ13)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:120,945 hit

43 ページ13

岩本side

隣を見るとAが龍の母親に叩かれていた。

龍｢おねえちゃん！｣

母親に手を掴まれたまま龍が叫ぶ

俺は堪らず母親に怒鳴ってしまった

｢お前、自分の子供にもそういうことしてんのか？てめぇがやるべきなのはAやラウにお礼言うことなんじゃねぇのか！｣

その時、Aが立ち上がり、俺の肩を叩く

『龍！...お前はどうしたい？』

どうしたい...?Aの言ってる意味がすぐには分からなかった。

目黒｢A、、、｣

龍母｢何を言ってるのあなた。頭おかしいんじゃないの？｣

こいつ、ほんとにムカつく野郎だ

でも、Aの目は龍の母親を人間として見てなかった。

それくらい冷たい軽蔑したような目

ゾッとした。

『頭おかしい？はっ、上等だよ。礼も言えねぇような人間に言われたかねぇよ。』

『龍！どうすんだ？』

そうは言っても、龍はまだ小学生だぞ？

龍｢僕、、は、、、｣

ラウ｢...。｣

龍｢おねえちゃん！電車の乗り方教えて！｣

それが小学2年の龍なりの答えだったんだろう

母親の手を払い、Aの元へ駆け込む

『それで、いいんだな？もう会えないかもしれないよ？』

龍｢うん、寂しい...。けど、

褒められたのが嬉しかったから！｣