二十二話 ページ25
午後の授業はバスでの移動。
私達は体操着に着替え、バスに乗り込んだ。
ちなみに私は緑谷くんの膝の上でゴロゴロ言っている。
「派手で、すげぇって言ったら。爆豪と轟と影猫だよな」
切島くんが話の話題を持ち出す。
「でも、爆豪ちゃん。すぐキレるから人気でなさそう」
「出すわ、コラ」
すごく、同意見。
「もうすぐ着くから、その辺にしとけ」
相澤先生の言葉に私達は降りる準備をした。
ドーム状の建物につくと出迎えてくれたのは１３号というプロヒーロー。
「私、１３号好きなんだ」
興奮の麗日さん。
その隣でヒーロー解説をする緑谷くん。
「えー、ここでの注意事項を。一つ二つ三つ……」
増える。
人の姿になった私は耳を立ててあたりを見渡す。
どこか嫌な予感がした。
「一塊になって動くなっ」
その予感は的中し、気づけば広場には敵だらけ。
相澤先生が叫ぶと敵の元へ。
「生徒達を頼む」
敵の場に飛び込んでいく姿があのSAOの最終層を思い浮かべてしまう。
彼なら、キリトなら一人で行けるかもしれない。が、ここはゲームじゃないんだ。
現実世界。
「……さん、影猫さん！」
前を見ろ。
自分に言い聞かせた時に誰かに呼ばれ振り返る。
その先にいたのは敵の中にいた黒霧。
「貴方でしたっけ？モノクロという方は」
なんで、知って……
そう考えた時には既に真っ黒い闇に包まれていた。
黒い闇の先には顔に手が張り付いた少年の元。
「へぇ、君があのモノクロか。壊しがいがありそうだ」
『モノクロ、知らない』
攻撃態勢を取りつつ、相手から距離を置く。
「隠さなくても、僕には見え見え」
伸ばす手が私を捉える。
おそらくこいつの個性は手で使うものなんだろう。
手に警戒しつつ、私は雷獣になる。
『ｸﾞﾙﾙｩ』
毛を立たせ、電気を溜める。
「君、僕達のところにおいでよ」
歓迎するよ。そう言って両手を伸ばす彼。
冗談じゃない。
私は溜めた電気を一気に放出。
黒霧は見当たらなかったが、雷は彼に直撃する。
「いってー」
確かに、父を失ったのはある人のせい。
だからと言って憎んで復讐しても彼が戻ってくるわけじゃない。
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朱里(プロフ) - まほちんさん» き、気づかなかった……全部直します！ありがとうございます！ (2018年3月28日 18時) (
レス) id: 5e4d9538d4 (このIDを非表示/違反報告)
まほちん - 雄英高校が、ほとんど英雄高校になってます、、、！ (2018年3月23日 23時) (レス) id: 05f0b2f9d9 (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 名無し42823号さん» お、お恥ずかしい笑笑ありがとうございます！ (2017年12月3日 17時) (レス) id: 5e4d9538d4 (このIDを非表示/違反報告)
名無し42823号(プロフ) - 18話のクラインがクラウンになってますよ！お話面白いです！ (2017年12月2日 12時) (レス) id: 2281aa880b (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - よぼよぼ婆ちゃんさん» ご丁寧にありがとうございます！画像、貼り付けてみます！ (2017年10月19日 7時) (レス) id: 5e4d9538d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朱里 | 作成日時：2017年9月17日 19時
