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壱馬 「 ... 朝や 」
昨晩、あれからもAは
お風呂でさっぱりしようと一緒に入っても、上がってからも
涙は止まらず、でも何も話さなかった
そして泣き疲れたのかいつの間にか俺の腕の中で眠っていた
途中からなんだか愛おしくなってきてしまって
慰めるよりも愛でながら頭を撫でていたのは言わないでおこう
壱馬 「 目 腫れてんな ... 」
瞼も涙袋も赤く腫れている
起こすのは悪い気がするけど冷やす物を探しに
そっとベッドから出てリビングへ向かった
壱馬 「 んー保冷剤 ...？
むしろ温めたほうがええんか？蒸しタオル？」
分からなくてとりあえずどっちも持って寝室へ
壱馬 「 A？」
「 ... ん 」
壱馬 「 目、蒸しタオルと保冷剤どっちが効くん？」
「 め ...？」
壱馬 「 腫れて痛いやろ？」
まだまだ眠気が冷めない彼女
もぞもぞ動いたと思ったらうつ伏せになって
枕に半分 顔を埋めてしまった
壱馬 「 ふふ、可愛ええなぁ 」
頭を撫でるとまた少し動いて、コロンと布団からはみ出た腕
くっきりと昨日の痛々しい状態のまま
壱馬 「 ... ごめんな 」
そっと触れようとしてみても何だか怖くて、直前で手が止まる
壱馬 「 守ってやれんでごめん 」
そう呟いた時、
「 だいじょうぶ、」
壱馬 「 え？あ ... 」
直前で止まっていた俺の手にAの指がそっと触れた
髪の毛の隙間から見える、眠そうな半分しか開いていない瞳
「 かずまさんありがとう 」
壱馬 「 俺こそ、俺のそばに居ってくれてありがとう 」
「 ふふ、」
壱馬 「 あ、二度寝する前に目 蒸しタオルか保冷剤 」
「 ... かずまさんがいいです 」
壱馬 「 俺？」
「 かずまさんの手、あったかい 」
寝起きで力の入っていない手で俺の手を握る彼女
今すぐにでも二度寝しそうな、ほわほわした雰囲気
壱馬 「 Aは冷え性やもんな 」
そう言うと、ふふっと微笑みながらまた夢の中へ戻ってしまった
それでもずっと握られている手
細くて白くて長い指に綺麗なネイル
壱馬 「 ..... あ、」
ふと良い事を思いついてしまった
... けどまだ誰にも言わない、俺だけの秘密
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kkm1997(プロフ) - まるたんさん、お話移行したと思ったら、1話だけだったので、すぐ読み終わってしまいました。文長めの2話くらいの更新お願いします。 (2022年1月27日 17時) (
レス) @page39 id: 7f4f373820 (このIDを非表示/違反報告)
まるたん(プロフ) - bo-boboさん» 初めまして！嬉しいお言葉ありがとうございます( ; _ ; )頑張ります♡ (2021年12月29日 23時) (レス) @page37 id: 3bbb120659 (このIDを非表示/違反報告)
bo-bobo(プロフ) - まるたんさんはじめまして。こちらの作品大好きで更新を楽しみにしていました！壱馬さんの言葉遣いがリアルでキュンキュンします。これからもがんばってください(*´｀*) (2021年12月21日 10時) (レス) @page34 id: f8169d90c6 (このIDを非表示/違反報告)
かずみほ - こんばんは、また最近更新されているので、また読み始めてます。楽しみにしているのでたくさん更新お願いします。 (2021年12月17日 21時) (レス) @page32 id: 7f4f373820 (このIDを非表示/違反報告)
まるたん(プロフ) - saeさん» わぁぁ嬉しいです！ありがとうございます♡ (2021年11月20日 11時) (レス) id: 3bbb120659 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるたん
| 作成日時：2020年5月27日 20時
