94. これからどうする？ ページ47
貴「……轟君、ごめん」
轟の顔の下から聞こえたくぐもった声は、力の抜けた弱々しい声だった。
貴「私……やっぱり恋が分からない。
轟君のことは好きだよ。でも、それが恋かっていうと、しっくり来ないの。少女漫画のような心臓の高鳴りも、顔が熱くなることもなくて……ごめん。皆、こんなにいろいろやってくれているのに」
Aの轟の服を掴む力が強くなった。
轟は、何も言うことが出来なかった。
分かってた。Aがまだ恋を知らないこと。
ただ、一緒にいて皆の作戦にのるうちに、Aが時々見せる胸きゅんシーンの真似に、少しは意識してくれているのではないかと錯覚してしまっていた。
それに気づいたと同時に疑問に思った。
この恋愛大作戦は、いつまでやるのだろうか？
轟が恋を知ったことは、クラスの何人かは知っている話だ。
だから、あとはAだけなのだ。
しかし、Aは超がつくほどの鈍感だ。
それに、恋について知らなくても、生きていけないわけではない。
発端はAだったとしても、無理に理解しなくてもいいのではないだろうか？
轟「水無月……お前はどうしたい？」
轟は、そう聞くことしか出来なかった。
自分は、このままAが恋を知るまでやっていたい気持ちもある。
だが、それを無理に押し付けるのは良くない。
Aが恋愛のことはもういいと思っているなら、轟は1度引こうと思っていた。
今、想いを伝えたところで、どうにもならないから。
貴「……少し、考えてもいい？」
返ってきたのは、苦し紛れな答えだった。
貴「轟君と恋愛大作戦をすること、嫌いじゃないの。むしろ、とても楽しい。だけど……」
その後の一言に、轟は目を見開いた。
貴「私多分、好きな人が出来ても結ばれない」
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漓娜(プロフ) - キュンキュン通り越してぎゅんぎゅんする（） (2019年6月5日 20時) (
レス) id: 47b69fc756 (このIDを非表示/違反報告)
超能力者えのん＠紙#余韻(プロフ) - 僕は…気付いてしまった…91話の最初の方…｢表示｣が｢表情｣になっていたことに……いろはさんごめんなさい！気になっちゃい派になってしまいました… (2019年5月19日 0時) (携帯から) (レス) id: 1390b0b4be (このIDを非表示/違反報告)
IROHA*(プロフ) - ルルナさん» こちらこそ、すみませんでした。私が誤解したことに囚われず、ルルナさんの想像通りに書いてくださいな。同じような作品同士、私も応援させていただきます。お互いがんばりましょう！ (2019年5月10日 21時) (レス) id: 3fd8a40bef (このIDを非表示/違反報告)
ルルナ(プロフ) - IROHA*さん» ありがとうございます。こちらこそ誤解されるようなことをしていまい申し訳ありません。以後このような事がないように努めていきたいと思います。 (2019年5月10日 21時) (レス) id: e226e38a19 (このIDを非表示/違反報告)
IROHA*(プロフ) - ルルナさん» そうだったのですね、理由が聞けて安心しました！こちらこそ、誤解してしまってすみません。パクリでなければ全然問題ありませんので、更新してください！話してくださってありがとうございました＿|＼○＿ (2019年5月10日 20時) (レス) id: 3fd8a40bef (このIDを非表示/違反報告)
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