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り「A…今日は思い切り歌いなさい。」
て「そうだそうだ、こういう時は思いっきり歌うのが1番だぞ。」

『…う、歌えません…』

傷心中の私を励ますために
みんながカラオケで二次会を開いてくれた。

ゆ「A…泣かないで?」

し「デュエットでもする?」

『…しません…』

て「じゃあ、その気になるまで俺らが元気になれる歌、歌ってやんよ!」

なんて言って曲を入れるのを待っている間に

り「気持ち、伝えたりはしたの?」

りょうくんに、核心つくことを言われた

『あー…えーと…それがですねぇ…』

結局あの後、気持ちは伝えられず…
ってか伝えられるわけがなく…

『逃げちゃいました… なんも伝えずに…。』

全「ええええぇぇぇ!?」

ゆ「なんも伝えずにって…ほんとに何も伝えずに?」

『本当に何も伝えずに笑』

て「あるやん!なんか、卒業おめでとうとか…これから離れて寂しくなるねとか…!」

『…言えんかった…。』

し「…それは。ドンマイです。」

ですよね。

『余裕がなかった…そんなこと言える余裕が…笑』

り「なに、やっちゃってんの笑」

ゆ「まぁ…そうだよなぁ…言葉失うよな…。幼なじみなのに彼女おるの知らんかったなんてさ。」

『ゆめくん…サラッと傷えぐるね…』

ゆ「ごめん、そんなつもりじゃなかったわ笑」

て「ま、まぁ…今日は思い切り歌って元気出そう!ね!?」

『…おしっ…!歌うかっ!』

て「そう来なくっちゃ!何歌うよ?」

『そうだなぁ…とりあえず、あれ歌うかぁ…』


この後私たちは笑って泣きながら、楽しい時間を過ごして


お別れをした。


―――――――――――――――――――――――――――

『ん…』

目を覚ますと夜が明けていた。

『もう朝か…』

夢を見ていた。

昔の夢、楽しかった高校の時の思い出…

なぜあの時の夢を見たのかは…きっと

テレビでみんなの姿を見たからだと思う。


戻りたい気持ちが強くなったけど


と言っても戻れない…


あの後みんなとは最初の1年は連絡をとっていたけど

徐々に取らなくなったというか


私から距離を置いてしまった。


てっちゃんとりょうくんからは何度もお誘いのLINEが来てたけど

返せなくて。そのまま疎遠になってしまった。



そして今や大人気YouTuber。


戻れるわけが無い。


それに私の事なんて覚えていないだろう。


こんな感情になってしまう

だから見たくなかったんだ…。

モヤモヤした気持ちになりながら
支度をして、病院へ向かう。

8→←6



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Lucy-ruu(プロフ) - とっても引き込まれます。なんだか読んでてこっちももどかしい気持ちになるし、ドキドキします。更新楽しみにしています(^^) (2022年7月29日 18時) (レス) @page36 id: fa68ae75cb (このIDを非表示/違反報告)
まる - 続き気になりすぎます (2022年6月27日 4時) (レス) @page31 id: 785d131afe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ただの猫好き x他1人 | 作成日時:2022年5月8日 3時

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