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岡崎でみんなと別れてから2週間経った。

東京に戻ってきてからの日々と言えば
また忙しい日々に追われているけど

岡崎に帰る前に比べたら
すごく今の仕事が楽しいと思えるようになっている。

周りからも
「なんかイキイキしてきたね!」とか言われることが多くなった気がする。


私自身もなんだか前よりも自分に自信が持てている気がする。

…ある一部分を除いて



「Aさん!」
『あ、藤宮くん。お疲れ。』

この子は、後輩の藤宮くん。私の直属の部下で何故か私を下の名前で呼ぶ。距離感バグってる系男子

ちなみに、歳は二個下の美青年である。

藤「もー!Aさん、冷たい!」
『えー?…冷たい…?』
藤「でも、そんなに冷たいところもいいんですけどね!…はい、これ!」

そう言って藤宮くんは、私にコーヒーを渡してきた。

『これ…いいの?』
藤「Aさんにって買ってきたんですから…受け取ってください…。」

なんて子犬のようにうるうるした瞳で見てくるもんだから

『あ、ありがとう…いただくね?』

と言うと

「えへへ!ありがとうございます!」

なんて、しっぽをブンブン振っているわんちゃんみたいに
嬉しそうにしながら自分のデスクに戻って行った。

…か、可愛いな。

「ありゃ確実にあんたのこと好きだよ…。」

『わっ!びっくりした…驚かさないでよ…』

この子は同期の真奈。


『…や、まぁ嫌われるのは困るけどさ…』

藤宮くんとは今回の案件では一緒だし…なんてブツブツ言ってると

真奈「…そういう好きじゃなくてさ、アンタのこと女として見てるって話!」

なんて言ってくるもんだから

『な、何言ってんの…そんなわけないじゃんか…』

藤宮くんはとてもいい子なんだよ

ちょっと距離感バグってるのも、そのせいなんだよきっと!

真奈「…あんたってホント鈍感よね?前から思ってたけどさ…」

『え?』

鈍感…か…?

真奈「まぁ…いいけどさ。その鈍感さ直さないと、次に行けないよ?」

『そ、そうなんだよねぇ…』

って…ん?

『な、なんで!?』

私が失恋したことを…!?
まだなんにも話してないのに!

真奈「まぁ…なんかあったんでしょう?顔見りゃわかるわよそんなの…。特にそういう時の雰囲気って言うのかな…まぁ…わかるよ笑」

何この人…エスパーかなんかなの?

真奈「…ってことで、今日飲み行くよ。全部吐きな?」

『きぇぇえええええ!』

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Lucy-ruu(プロフ) - とっても引き込まれます。なんだか読んでてこっちももどかしい気持ちになるし、ドキドキします。更新楽しみにしています(^^) (2022年7月29日 18時) (レス) @page36 id: fa68ae75cb (このIDを非表示/違反報告)
まる - 続き気になりすぎます (2022年6月27日 4時) (レス) @page31 id: 785d131afe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ただの猫好き x他1人 | 作成日時:2022年5月8日 3時

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