恋人になれなかった僕達は【としみつ】

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〜としみつさいど〜

んだよ、Aのやつ。
俺にはそう言うこと言ってくれんのに…

なんでなん？

って、不機嫌になった俺だけど


…そもそも俺はなんでこんなに嫉妬してるんだ？

さっきも、Aを抱きしめた時の感覚が残っててなのか
ドキドキしとるし…

彼氏がいないって聞いた時は嬉しくなったけど
ずっと好きな人がおるって聞いたら何故かショックで

なんやこの気持ち…いや…まさかな…

だって…ただの幼なじみやんか…

それに俺には…

A｢としみつ？｣

どうしたの？なんて言ってくるA。

『ん…なんでもねぇよ。』
A｢そっか…。疲れてるだろうに…無理しなくてもいいんだよ？｣
『ばかいえ。疲れてねぇよ。でも、Aの方こそ大丈夫？』
A｢大丈夫だよ！…ドライブ楽しい！こんなにいい車に乗ってると鼻高々になっちゃうよね笑｣

こいつこんなに可愛かったかや。
またドキドキし始めて、なんかおかしい。




なんて思ってたら


A｢あ…もうすぐ…お家だね。｣

Aの家の近くまで来た。(俺ん家の実家の近くでもあるけど。)


…また、しばらく会えんくなるんかな…？

気づけばそう考えてて

『次はいつ会う？』

自然とその言葉が出てきて

Aは驚いたような顔をしてから

A｢次…？｣

なんだよその…次って何？みたいな顔

『な、なんだよ…会いたくねーなら…別に…』

こっちが誘ってるってのに…
なんて、少しいじけてたら

A｢ち、ちがうよ…わ、私も…会いたい…って思ってたから。嬉しくて…。｣

なんて顔を赤くしてモジモジしてるA

…おい…そんな顔…反則だろ…。

そんな気持ちを必死に誤魔化しながら

『じゃあ…次はいつ会おうかや。いつまでおる？』
A｢あと、2週間はいたいかなって思ってる…｣

あと2週間しかおらんのか…

寂しくなるな…

『じゃあ、また来週のこの日に会わん？』
A｢う、うん！｣
『朝から連れ回したるから。覚悟しとけ笑』
A｢嬉しい！…楽しみにしてるね！｣

来週のこの日に会えるまで
長いな…

A｢じゃあ…そろそろ帰ろうかな。 今日はほんとにありがとうね？おやすみなさい。｣

と言って手を振るAが家に入るのを見届けている時、気づいた


俺はもうAをただの幼なじみではなく

一人の女性として意識していることに


でも、俺には














大切な彼女がいる…

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