恋人になれなかった僕達は【としみつ】

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飲み物を買うためにコンビニに寄って、少し休憩タイム


と｢今、東京で働いてるんだって？｣
『あ、うん…』
と｢…疲れん？｣
『まぁ…もう慣れたかなぁ…』

本当はまだ慣れないけど
弱音吐いたらダメな気がして、嘘をつく。

と｢凄いな…。俺もたまに東京で仕事あるけど…たまに遊び行くくらいでいいわってなるもんな…｣
『東京来る時あるんだね？』
と｢事務所が東京だからとか、普通に撮影とかで…何回か行っとる｣
『ほぇ〜そうなんだ…』

じゃあもしかしたら…

東京で出会えてかもしれなかったな…。

と｢だから…もしかしたらAと出会えてたかもしれんなぁって…思ってさ。｣

え？…としみつも同じこと？

『私も今…同じこと思ってた…』
と｢え？まじ？…やっぱ、俺ら考え似てるんかな？笑｣
『そ、そうかも…ね笑』

言いながら笑うとしみつ

そう…そのクシャとした笑顔がね…もう…好きなんですよ…。

と｢あーでもさ…俺…Aと東京でばったり会っても気付かんかったかもしれんわ｣

『…？なんで？』
と｢なんか…綺麗になったし…。パッと見ただけだったらAだって気付かんかもなぁ…｣

『え…あ、ありがとう…。』

綺麗になったと言われ、急にコミュ力下がる私


急にぶち込んでくるじゃんか…

でも…めちゃくちゃ嬉しい…
としみつに言われたのが何よりも嬉しい…。

この流れに任せてさりげなく言ってみる


『と、としみつも…かっこよくなったよ…。』

突然私がそういうもんだから

と｢ふっ…あ…ありがとう…あー…なんか…これ照れるわ笑｣
くしゃっと笑いながら言うとしみつ

『で、でしょ笑』

ちょっと突然すぎたかな？

と｢でも、嬉しいわ…。そう言ってもらえて…。Aに見てもらってるかもって思いながらずっと頑張って来たようなもんだし…｣

『…え？そう…だった…の…？』

と｢まぁ、大袈裟に言い過ぎかもしれんけど…そんな感じで、今こうやってYouTubeで成功して…Aが『すげぇ…かっこいい！』って思うやつになりてぇなって…。｣

知らなかった…。まぁそりゃあ今まで連絡取ってなかったし…
知るはずもないのだけど…

『そんなふうに思ってたなんて…』
と｢…ふっ…あほだら？｣
『ううん…！そんなことないよ？…みんなのことホントすごいと思ってる。』


ほんとにすごいって思わされることばかりで
私ももっと頑張らなきゃって思った。

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