恋人になれなかった僕達は【としみつ】

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と｢まぁ…いいわ。嫌われてた訳じゃないってことなら…うん…いい。｣
『本当にごめんね？かなり…反省してる。』


りょうくんとてっちゃんとゆめくんに対してもそうだけど
本当に申し訳ないことしたなって…


としみつにも、勝手に嫌われたと思って避けてきたし…
ほんとに…自分が嫌になる。



と｢おーい。久しぶりに会えたんだから、そんな暗い顔すんなよ。もう気にしてないから…な？｣

と言いながら頭をポンポンしてくるとしみつ


あぁ…もう…ばか…キュンとしちゃうじゃんかぁ…！
なんで頭ポンポンするのさ！バカぁ！

なんて悶え死にそうになっていると

と｢よし。再会の記念にドライブでも行くか。｣
『え？ドライブ？』
と｢嫌？｣
『い、嫌じゃない…。行きたい！』
と｢じゃあ行くぞ！｣
『う、うん…！』

なんだか…お互いの誤解も解けて
こんなふうに話せる日が来るとは思ってなかったから

凄く嬉しい。

また普通にこうやって話せて
仲直り(？)出来ただけでも嬉しいや…

と｢あ、この車開け方ムズいから開けるわ…どうぞ。｣
と言って助手席のドアを開ける。

『ありがとう。』
と｢ん。閉めるよ？｣

うわぁ…確かこれって
フェラーリだよね？

こんないい車乗ってんのか…いやぁ凄いなぁ…。

なんて感心していると

と｢かっこいいだら？｣
『うん！凄い…かっこいい。』
と｢Aが帰ってきたって聞いた時に、絶対Aのこと乗せるって決めてた。｣
『…な、なんで？』


と｢…そりゃ、幼なじみであるAにかっこいいとこ見せたいやん？｣

不意にとしみつが言った言葉にチクッとする。

『…幼なじみ…ね…』

仲直り出来てだけでも嬉しいと思ってたのに…やっぱりチクッとしてしまう…。

あーそうかぁ…幼なじみか…まぁそうよね…

と｢ん？どうした？｣
『いや、な、なんでもないよ？』
と｢そっか…じゃ、行こうか。｣
『うん。』




思い出した、この感じ。
はぁ…片思いって…辛いなぁ…。

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