恋人になれなかった僕達は【としみつ】

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13:55 東岡崎駅前

『ふぅ…間に合った…』

何とか集合時間の前に間に合った…

昨日ちゃんと準備したのに

結局違うかも！ってなって、バタバタして準備してきちゃったもんだから、ギリギリになっちゃった…

走ってきたので、服を整えていると


り｢A！｣

『あ、りょうくん！』

りょうくんが手を振りながら歩いてきた。

り｢あれ？もしかして待った？｣

『あ、ううん！ほんと今来たばっかり！』

り｢あ、そうなの？…え？めっちゃオシャレさんじゃん？｣

『え？…あ、そう？』
え、めっちゃ照れること言うやん…笑

り｢うん！すごくいい感じだよ！｣
『あ、ありがとう…』

照れて、どもってしまった
り｢照れてんの？可愛いとこあんじゃん。｣

なんてからかってくるりょうくん

『変わってないねぇ…。そゆとこ笑』
り｢Aはからかいがいがあるからね笑｣
『もー、意地悪だなぁ…』
り｢あはは。おもろ笑｣

あぁ…すごく居心地いいなぁ…
有名人になってしまったけど、こういうところは変わってないんだなって安心した。

り｢あ、ちょっと歩くけどいい？｣
『全然問題ないよ！』
り｢まず、連れていきたいところがあって…ここから５分くらいなんだけど…｣
『おぉ！楽しみ！』
り｢おし！行くか！｣
『おー！！』

連れていきたいところかぁ…

どんなところだろ？
しかしここら辺もオシャレになったなぁ…

10年前なんてこんなんあったっけ？
覚えてないだけかなぁ？

なんて考えてたら

り｢ついたよ！ここ！｣
気がつけば着いていた

『ここ？…おお…なんかオシャレなコーヒーショップ…』

り｢中入ろうか。｣
『うん！』

｢あ！りょうさん！お疲れ様です。｣
り｢お疲れ〜。ごめんね店休日なのに呼び出して。｣
｢いえいえ！大丈夫です！｣
り｢紹介するね。バリスタのるいです。｣
る｢るいです。よろしくお願いします｣

お知り合いなのかな…？

『あ、はい！Aと申します！』
私も反射的に自己紹介しちゃったけど。

り｢そして、ここのオーナーのりょうです。｣

とにこにこしながら言うりょうくん。

『え？ええええ！？オーナー！？りょうくんが？』
り｢うん。そうだよ笑｣

ええぇぇぇぇぇぇぇぇ！
そんなん！でれすごいやん！(思わず三河弁になったが。)

『ここはりょうくんが作ったコーヒーショップなの？』
り｢そうだよ。｣
『す、すごい…』

うわぁ…高校の時からすごい人だなって思ったけど…

コーヒーショップ作るとは思わなんだ…。

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