恋人になれなかった僕達は【としみつ】

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あー、今日も今日とて疲れたなぁ…

そう思いながら、帰宅ラッシュの満員電車に乗り込む

今日も座席は…空いてない…ヒール履いてるから
足が痛いんだよなぁ

仕方が無いので、吊革にもたれ掛かるようにして
ボーッと窓の外を見る…


上京して10年経つのに
未だに満員電車には慣れないし、東京の暮らしにも慣れない。




進学を機に上京したけども、
やっぱり私には東京はあっていない気がすると、最近つくづく思う。



最近やたらと仕事が忙しくなってきて、体が追いつかない。
この年齢になると任せられることも多くなってきて、不安とプレッシャーとの戦い…色々と疲れることが多くてしんどいなーって思う。

色んなマイナス要素が重なってて負のスパイラルに陥ってる感じがする…



あー、地元に帰りたいなぁ…

なんて思ってたら、最寄り駅に着いた。







｢ただいま…って誰もいないんだけどね…｣

今日も誰もいない部屋に言う。




帰りに近くのスーパーで買ったお弁当をレンジでチンして食べる。

料理くらいしろよってかんじよね…笑

温め待ちをしている間にYouTubeでも見ようと開くと


『あ…』

あなたへのおすすめで

’’東海オンエア’’の文字


『…なんで、おすすめに出てくるんだよ…』

実を言うと、この小さい人を除いた5人とは
高校が一緒で同級生だ。

…特にとしみつとは、小学校から一緒で…幼なじみである。


YouTuberというのをやっているのは知っていた。

でも、動画を見れないでいた。







…また、思い出してしまいそうで怖かったから


あなたを好きだったという気持ちを。

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