碧の傀儡。 (ページ17)

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◇秘密主義

そんなぽわぽわしている彼女だが、グループの中でも1、2を争う秘密主義者でミステリアスである。

彼女の見た目からは想像ができないほど口が堅く、ファンなどからの質問企画の時は自分のプライバシーに関する質問だった場合、はぐらかしたり「黙秘します」と決して口を割らなかった。

彼女が何をそんなに隠したいのか…それは彼女もわからない。

しかし、彼女の背後には知られたくない大きな“闇”が横たわっているのは確かで、訳も分からないまま彼女は番人としての責務を果たしているようだ。

ネットでは彼女専用の考察ブログが出来上がっておりそこには『彼女は名家の生まれなのでは？』的な事が書いてあった。

彼女はそのことを知っているようで聞かれたときに、否定も肯定もせずハイライトをなくした瞳で微笑んだみたいだ。

因みに尋ねた張本人は彼女の束の間の闇にびびり散らかした後、『寧霧ちゃん、かっこかわいかった…』とか呟いて無事彼女のガチファンになった。

しつこく聞いてくる人には最初はやんわりとはぐらかしているのだが、段々苛々してくるのか「…黙秘させて下さい」とにこっと微笑み、それとは裏腹にどす黒い圧をかける。

彼女の“闇”はファンの間では『深入りしてはいけない彼女の魅力』と認識されており、節度のあるファンだったら話題にすら持ち出さない。