家に帰ろうと思ったら拉致されました 続【オリジナル】

62話 ページ19

？「…あっ！ミアさーん！！


こっちは用意できましたー！！｣


人影が見えたと同時に声が聞こえる


そして


ｷｷｨｰ!!!


と音を立てて急停止したと思えば何やら色んな工具


を持ったメガネをかけた男性が下りてきた


？「あ、そちらが新人さんの方ですか？」


目がついたその不思議な乗り物から下りてくると


私を見るなり怪訝そうな顔をしてミアさんに聞いた


ミア「えぇ。この子よ


…新人？って訳では無いけどね」


その言葉に不思議そうにするものの


すぐに何かを察したようで


背筋を伸ばし私の方に向き直った


？「こんちには！僕はリセト。


一様ここの部屋の副リーダーをやってます


これから１週間程サポートすることになったから


一緒に頑張っていこうね！よろしく！！」


と人懐っこそうな笑顔を浮かべた


あまりに唐突だったので


私は思わずお辞儀をすることしか出来なかった


彼はそれを見てふっと口をほころばせ


ミアさんに向き直り今日の話などをしていた


ジロ「…良い奴そうじゃの」


くいっと私のジャージ裾を引っ張り


ボソリと呟いた


私も『そうだね』と微笑みジロちゃんを撫でた


…さっきから気になっていたのだが


貴『…ダイゴ、ソワソワしすぎじゃないかな？』


そう。朝見た時からウキウキ顔で


体を揺らしながらソワソワしていた


ダイゴ「…ん？Aは楽しみではないのか？


俺はすごい楽しみだぞ！！」


満面の笑みを浮かべ


グイグイと話すダイゴ


いや、私が楽しいってなかなか変でしょ(笑)


と思いながら苦笑で返した



………



リセトさん。


焦げ茶の癖毛で軍隊のような服なのに


色んな所にポケットがついていて


所々道具やら部品などがはみ出している


茶色の手袋をはめズボンは深い緑色で


何やら縫った跡がちらほらと


…随分使い込まれているらしい


可愛らしい顔でくりっとした目


割と大きめのレンズの丸メガネを付けていて


表情も明るく


人懐っこそうだ


腕の所には勲章のようなものもついていて


とてもカッコイイ


…副リーダーの証ってやつか



じっと見つめていたので、こちらに気づいたのか


リセトさんはこちらを振り向き手を振ってきた


…どうして私の顔は熱くなっているのだろう


どうやら話は終わったようで


早速実験が始まるらしい



私は誰も周りにいない場所に座らされ


色々な工具を見の前にして


戸惑いながらも次の言葉を待った


リセト「じゃあ説明するね」

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