家に帰ろうと思ったら拉致されました 続【オリジナル】

63話 ページ17

急に訳の分からない聞いたことのない単語を言われ


私はただ戸惑っていた


急すぎる上にcreator(創造者)？？？


創造者…英語でならった


また…そういう仕事のこと……？？


私は頭の上にハテナを浮かべ次の言葉を待っていた


ミア「…そうよ。そうよね。


……まさかダルの言ってたことが


本当だったなんて」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ


また、ブツブツ言い出した


本当に何なんだこの人達


と半分怒っていた時に


ジロ「…主、私を助ける時に出したものを

出せるか？」


貴『…？』


私が出したもの……？


えっと、あの時は夢中でどうしようも無くて


ジロちゃんが大変なのに


私は何にも出来なくて…


ｽﾞｷｯ


あれ…？頭痛い


ジロ「…？？主？」


そうだ、強くならなきゃ


強くならなきゃ


”何も守れない”


ジロ「主！！」


ミア「…え？どうしたの？」


なにか聞こえる


でも



私は




ロンガ「…落ち着け」ﾎﾟﾝｯ


肩に手が置かれる


その手が妙に温かくって


何だか安心してしまった


貴『…ｽｰ


ありがとうございます。』


肩の力がぬけ



絶望に似たあの感じは今はない









…何だったんだあれは


ミア「…？えっとどうかしたの？」


貴『いや、あの。


ジロちゃんに言われて出そうと思ったんですけど


なんか、頭が痛くなっちゃって』


もう大丈夫なんですけど…と言いながら


ちらりとロンガさんを見る


どこへ行っていたのだろうか


姿が見えなかったが


ロンガ「…シャワー」


私の視線に気づいてかこちらを見て言った


……あの一瞬で？


言われてみれば髪が濡れている気がする


じとりと疑いの目をロンガさんに向けていると


ぐしゃぐしゃと手で髪をわしゃわしゃされた


……もー！！！！！






ミア「…ねぇ。Aちゃん。




creator(創造者)なの？」


ミアさんの目からはそうであってほしくないという


念みたいなものが伝わる


……正直よくわからないが



確かに私は



貴『…そのcreator(創造者)というのが


私にはいまいち分かりませんが


ジロちゃんのいう何かを私は確かに出しました』


あんまり覚えてないですけど…



とボソリと呟いて


私がしゃべるとミアさんの顔はどんどん険しくなる


…やはり私は



ミア「…ﾌｩ


そう。そうなのね


なら仕方ないわ


地底団に貴方が連れられなかっただけでも


大きな収穫よ


改めてよろしくAちゃん」

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