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亜嵐「でもさ、俺らがAちゃんに手出したら色んな人から怒られそうじゃない?笑」
隼「間違いない。笑」
『えーそうかな。大体さ、みんなほんと過保護過ぎるっていうか・・・。私だって恋愛の一つや二つ、したいんだよ?』
亜嵐「一つや二つ?」
『・・・一つでいいや』
なんだそれ。笑
隼がウーロン茶を飲み干しそう言った。
亜嵐「じゃあ一応聞くけど、隼は好きな人は?」
3人の恋愛話はまだ続く。
隼「いる。でも、多分絶対叶わない。笑」
『え!?初耳、なんで叶わないと思うの?』
亜嵐「そうだよ。絶対叶わない恋なんてないって。」
隼「んー・・・、・・・その子が鈍感すぎるのと、その子は他に好きな奴がいるからさ、多分無理。笑
友達としか思われてないもん」
『そうなんだ・・・』
小さな頃から一緒にいたAでさえ、隼のこんな切なそうな顔を見るのは初めてだった。
でも、いつの間にそんな存在がいたんだろう。そもそも玲於と三人で集まって恋愛の話なんてした事がなかったもんな。
亜嵐「その子とさ、どういう関係?」
隼「同じ学校の子、かな」
亜嵐「それって・・・」
隼「でも、俺は言うつもりないから、自分の気持ち」
亜嵐「そっか・・・」
何だかしんみりとしてしまった空気を消すように明るく笑う隼。大丈夫かな、無理してないかな。
きっと私が直人さんのことを想い苦しむように、隼も辛い思いをしているんだろう。そう思うと何だか他人事だと思えなくて、胸がとても苦しくなった。
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ゆうき(プロフ) - すごく面白いです。これからどうなるのか気になります。 (2020年9月13日 19時) (レス) id: 56d6dad4f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めいこ | 作成日時:2018年8月9日 22時