第伍話 ページ7
「では、私は鋏など片付けてきますね!」
神崎アオイと無気力そうな少女は部屋から出、蟲柱と2人きりになると急に無表情ともとれる顔になった。
「さて、話を聞かせて貰えます?」
「話すことは何も無い…。ただ霞柱に助けられここに来ただけ。」
真実を話す。が蟲柱は淡々と話す。
「そんな筈はないでしょう。先日時透君に聞きました。貴女は鬼と戦っていた。と
それも呼吸を使わず。
鬼と戦っているが貴女は鬼殺隊ではない。ですが日輪刀を所持している。
場合によっては貴女を殺さなければいけない。」
ふーん…結構鋭い。真実を知られることはないだろうけど。まぁ隠しながら話すか…。
「簡単なこと…。呼吸については知らないわからない。鬼殺隊ではない。日輪刀は昔ある人から貰った。これで良い?」
蟲柱は少し驚き、また元の表情に戻る。
「…まぁ信じましょう。ですがその日輪刀。
それに関しては解せません。」
…めんどくさい
私は近くにあった紙と筆を取り、簡単な地図のようなものを書く。
「ここに彼の死体を埋めた。過去のことを知ろうとするのは神のみぞ知る。死人に口なし。諦めたらどうですか。」
蟲柱はキッと口を結び紙を取り外に行こうとする。
急ぐ背中にふと思い付き声を掛ける。
「その山の麓には全て見ていた
なぜ言ったかは自分でもよく分からない。
蟲柱はこちらを振り返ることなく部屋から出ていった。
入れ違いに神崎アオイが戻ってくる。
「…?しのぶ様なにか怒っていらしたように見えましたが何があったのですか?」
「知らない。」
淡々とした口調で答える。
「…そうですか!あっはい、お茶どうぞ。」
神崎アオイから渡されそれを手に取る。
少しチロリと舌先で毒味する。
痺れ…苦味はなし。
1口、口にする。中々に美味しい。
神崎アオイがこちらを見ながら問いかけてくる。
「ひとつ聞いてもいいでしょうか?」
「…どうぞ」
「何故鬼殺隊に入らないのですか?
診察する時に体を触らせていただきましたが、それは完全に刀を使い戦う人のものでした!
ですが無花果さんを私は知りませんし、時透様もしのぶ様も知らない。と」
「私は鬼殺隊に入っていない。その通り。
ただの
私は鬼殺隊に入る気はない。誰かと慣れ合うのは嫌だから」
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とある堕天使(プロフ) - 花猫さん» さんくす (2020年8月18日 2時) (レス) id: a3cbec4d52 (このIDを非表示/違反報告)
花猫(プロフ) - いいね! (2020年8月17日 22時) (レス) id: cf66358d19 (このIDを非表示/違反報告)
とある堕天使(プロフ) - ほねさん» さんくす (2020年8月17日 20時) (レス) id: a3cbec4d52 (このIDを非表示/違反報告)
ほね - すげぃです (2020年8月17日 19時) (レス) id: 0dbf8d94d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とある堕天使 | 作成日時:2020年8月17日 18時