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既読も付けずにそのままマンションへ帰る。
自分の部屋に向かう道中。
『無視？』
「…………え、」
私の部屋の前に腰掛けてヒラヒラと携帯を見せつけてくる紫耀がいた。
『久しぶり』
「……なにしてんのそんなとこで」
『別に？俺の部屋すぐそこだし俺の勝手じゃん』
「そうじゃなくて！……会っちゃダメなんじゃないの」
" もう会えない " と言ったくせに何してんのって聞いてんの。
『これは偶然だよ』
「……は？」
『会おうとして会ったわけじゃない』
「……だから？」
『さっきの質問に答えて』
そのまま立ち上がって、私に送ったLINEの画面を見せてくる。
未読のままの、" 会社のひと？ "
「紫耀には関係ないじゃん」
『……まあ、そうだね』
俯きながらも、私から目を離さない紫耀。
「そういうのやめて」
『どういうの？』
「連絡とかしてこないで迷惑」
『……なんでそんな言い方すんだよ』
「会えないって言ったんだからちゃんと守ってよ！」
『……おいA、』
「帰って！」
私の腕を掴んだ紫耀の手を振り払う。勢いでバタンと締め切ったドアの前に立ちすくむ。
……ああ、なんで……なんでこうなるの？
ほんとは嬉しかったくせに。連絡がきたことも、部屋の前で待ち伏せされていたのも、ほんとは嬉しかったくせに。さっきまで会っていた廉くんのことなんか考える余裕もなく、頭の中は紫耀でいっぱいだった。
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こころ(プロフ) - もう泣いちゃいます…すれ違ってばっかりで苦しいです…主人公と紫耀くんがハッピーエンドになりますように。いつも素敵なお話ありがとうございます！Twitterの方でも毎日更新あるか通知いれてるのに見に行っちゃいます…大好きです！ (2021年2月24日 21時) (
レス) id: f2c5e943bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詠夢
| 作成日時：2021年2月23日 14時
