・《 sh side 》 ページ20
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俺がAを意識し始めたのは中学２年の夏。
周りに付き合っているんだろ、と茶化されてから。
自分で言うのもあれだけど、中学入ってから俺すげーモテ期がきてて、それなのに、Aとだけはいつも一緒に登下校していたから噂も広まって。だけど、好きになるとかよく分かんなくて告白されては全部断っていた。よくある話でさ、「付き合ってるわけないじゃん！」ってAは俺のことを避けるようになった。だけど噂なんてすぐ無くなってさ、俺とAはいつも通りに戻ったんだよ。
で、中３の時、Aに彼氏が出来たときに思ったんだ。
ああ、俺ってAのこと好きなんだって。だけどあいつは、俺のことなんてなんとも思っていないみたいで、悔しかった。ずっと隣にいたのに。
見せ付けるように俺も彼女を作って、一途な男をアピールした。だけど、Aの恋愛に干渉しているのは俺だけで、あいつは俺の恋愛に一切興味を示さなかった。 虚しくなって、切なくなって、何度も何度も心が折れた。
どうしたら、忘れられんのかな。いつもそんなことを思っていた。
これが俺の恋愛事情。
Aと会う約束をした次の日、彼女に呼ばれて家に行った。知らない男の靴があった。……嫌な予感がした。
紫『柚乃？』
柚「あ、紫耀やっと来た！」
紫『…………え、』
廉「……うそやろ、」
Aとマンションにいたあの男だった。
まさかとは思うけど、そいつが柚乃の幼馴染なの？
廉「柚乃、まさか彼氏ってこの人？」
ユ「そうだけど、 え、知り合い？」
廉「……いや、初めまして」
紫『……初めまして』
なぜかこの男は知らないフリをした。
柚乃に気を遣って？それともA？だから俺も知らないフリをした。
柚「紫耀、この人が幼馴染の廉」
廉「ども」
柚「で、こちらが彼氏の紫耀」
紫『ども』
初めてじゃないのに、初めて会ったあの日のように短い挨拶を交わしてその場を乗り切った。いずれは紹介するつもりだったって柚乃が言っていたけど、タイミングがさ、悪すぎんだよ。だってさ、廉くんってAのこと好きだよな？この前「彼氏になる予定」とか言っていたよな？柚乃はそのこと知ってんの？そんな廉くんのことをずっと好きってことだよな？なのに俺と付き合ってんだべ？
……まって、ちょっと頭おかしくなってきた。……なに、俺らってさ、もしかして、４角関係ってこと？
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こころ(プロフ) - もう泣いちゃいます…すれ違ってばっかりで苦しいです…主人公と紫耀くんがハッピーエンドになりますように。いつも素敵なお話ありがとうございます！Twitterの方でも毎日更新あるか通知いれてるのに見に行っちゃいます…大好きです！ (2021年2月24日 21時) (
レス) id: f2c5e943bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詠夢
| 作成日時：2021年2月23日 14時
