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紫耀とはマンションが同じたから偶然会ってしまうこともあると思っていたけど、 案外会うこともなかった。ほとんど毎日顔を合わせていた人と急に会わなくなるっていうことが、こんなにも苦しいなんて、思いもしなかったよ。
「Aちゃーん」
「なあに廉くん」
「俺のこと考えてくれました？」
「……あー、はいはい、今考えてる」
「絶対うそやん！」
職場の後輩、永瀬廉くん。関西弁のクセが強い私の２個下。入社した当初から私が新人教育を担当していて、懐くようになった廉くん。最初は不慣れな敬語を使っていたけど、２年目になってからはタメロでちゃん付け。 まあ弟みたいな存在かな。でも、ふとした瞬間に男を魅せてくるからちょっと困ってるんだよね。ほら、顔面国宝級じゃん？
そんな廉くんと飲みに行ったら、「好き、付き合って」って、生ビールを頼むテンションで言われた。だから枝豆を頼むテンションで「無理」 と言うと、それはそれは毎日のようにしつこく連絡が来るようになった。他に女の子なんていっぱいいるのに。ましてやピチピチの２１歳がなんで私なんだろうか。
「おわりやした一」
「あーありがと助かった」
「他なんかあります？」
「頼んでもいい？」
「もちろん！」
それはそうと仕事が速くてほんとに助かる。言われたこと以上の仕事をこなしてくるから上司からも可愛がられている廉くん。 そして、たまにこうやって敬語を挟んでくる。だから憎めない。
憂鬱な日々も、廉くんのおかげで変わりつつある。
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こころ(プロフ) - もう泣いちゃいます…すれ違ってばっかりで苦しいです…主人公と紫耀くんがハッピーエンドになりますように。いつも素敵なお話ありがとうございます！Twitterの方でも毎日更新あるか通知いれてるのに見に行っちゃいます…大好きです！ (2021年2月24日 21時) (
レス) id: f2c5e943bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：詠夢
| 作成日時：2021年2月23日 14時
