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「Aくん、聞いてた？」
『いーや、き、聞いてないような気が…』
「聞いたんだね」
いや、俺否定したんだけど……。
春宮は、俺が見ていたことに対し、苛立ちを感じたり、ショックを受けるのかと思ったが、彼は意外にも平気そうな顔をしていた。
「残念。外掘からじわじわと埋めていくつもりだったのになぁ」
『な、何を？』
話しながら彼は俺に歩み寄ってくる。
口角だけが上がってる作られた笑みで。
「ま、先輩も約束破ったしちょうどいいかな」
『え、先輩って秋川先輩？』
そう聞くと「うん」と答えた。
え、なんで今の流れで君の彼女の名前が出てくるの？
てか、約束って何？他の男と近づくなとか？何それ萌える。
『ごめん。俺が秋川先輩と話したから苛ついてるんだな。もう近づかないで見るだけにするよ』
俺がそう言い、頭を下げると彼は驚いた顔をし、そして笑い出した。
いや、何で笑ってんの。情緒不安定か。
「あははっ、そんなに馬鹿だったなんて……。今の状況考えてよ」
いつの間にか、春宮はもう俺の目の前。
俺が状況に対し戸惑っていると、春宮は俺の腰を触った。そして、抱き寄せられる。
『お、おい、春宮。殴るのは良くないぞ』
「殴る？本当に馬鹿だな。そこも可愛いけど」
すると、瞬時に唇が重なる。
え…………なんで俺がキスされてんの。
離そうとしても、頭を抑えられていて強引にキスをされるままだ。
『んっ、ひ、は、離せ、っ』
「やーだ」
ニヤッと笑い、俺が口を開いた瞬間舌を入れられる。
にゅるっとした感覚が気持ち悪い。そう思ってるのに体はむしろ拒否するどころか快く感じてしまう。
『んぁ、っ……』
「もうギブ？早くない？」
やっと長いキスから離されて、呼吸が困難になる。しかし、春宮は平気そうにむしろ足りない様子だ。
なんだ、こいつ。秋川先輩のことが好きなくせに、俺なんかにキスするなんて…。
『お前、もし秋川先輩が見たらどうするつもりだったんだよ！！』
「好都合だけど？……もしかしてまだ勘違いしてんの？」
『何を』
何を勘違いしてるのかわからない。
そんな俺のことを春宮はまた笑う。
「残念ながら俺、君狙いだから。じゃあそろそろ女の子と約束してたし戻るねー」
その言葉だけ残し、俺は置いてかれた。
『……はあ！？』
一瞬で俺の妄想は崩されてしまった。
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どぽぽ(プロフ) - レモンさん» 夏井くん良いですよね！最初は友達キャラの予定でしたが思ったよりもイケメンに書けたので急遽攻めに採用されました笑四年前から受けの好みが変わらないの凄いですよね🤣こちらも読んで頂きありがとうございます！感想感謝です🙏✨ (2023年3月17日 13時) (
レス) @page7 id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - こちらも読ませて頂きました！！個人的には夏井くん結構好きです…！そして安定の鈍感冬木くん…。キャラも魅力的でお話も凄く面白かったです！また更新楽しみに待ってます！応援してます(*^^*) (2023年3月17日 10時) (レス) @page7 id: 069557edb4 (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ(プロフ) - 味のりさん» コメントありがとうございます〜！！嬉しいです！！(ㅅ˘˘)♡*.+゜ (2022年1月7日 23時) (レス) id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
味のり - 好きです。(迫真) (2022年1月7日 22時) (レス) @page50 id: c8f16d01ad (このIDを非表示/違反報告)
どぽぽ(プロフ) - 空野さん» ﾋｮｴ、嬉しすぎる言葉が沢山…!!結構前に書いた作品なのでもう私的には誰も見ないでくれって並に酷い文なんですけど()そう言って頂けて本当に感謝しかないです…!!続編へいくと思うのでかなり待たせてしまいますが今後もよろしくお願いします＿|＼○＿ (2021年12月30日 11時) (レス) @page19 id: 7f61df18d8 (このIDを非表示/違反報告)
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