13.無言呪文 ページ13
去年と違い、今年は軽い足取りで教室に入って行くクロウ―
「N.E.W.T課程、最初の授業は無言呪文についてである
利点を説明できる者は…」
スネイプによる闇の魔術に対する防衛術だからだ
「こちらがどんな魔法をかけようとしているかについて
敵対者に何の警告も発しない事です
それが一瞬の先手を取るという利点になります」
「基本呪文集6学年用と一字一句違わぬ丸写しの答えだな」
挙手をして直様答えるハーマイオニーに対し
嫌味を吐くスネイプ
「呪文を声高に唱える事無く、魔法を使う段階に
進んだ者は呪文をかける際、驚きという要素の利点を得る
言うまでもなく、全ての魔法使いが使える術ではない
集中力と意思力の問題であり
こうした力は諸君の何人かに…欠如している」
スネイプはそう言うとあからさまにハリーを見る
「これから諸君は2人1組になる
1人が無言で相手に呪いをかけようとする
相手も同じく無言でその呪いを撥ね返そうとする
まずは見本が必要だな。Miss.ロヤリテート、前へ」
『はい、先生』
周りの生徒は騒めく
スネイプがお気に入りの生徒に恥をかかせるのだろうか、と
ﾋｭﾝｯ
すると、
スネイプの杖から赤い閃光が放たれ
それをクロウが防いだのである
あまりに一瞬で周囲は呆気に取られてしまう
「何故、彼女が我輩の無言呪文を
無言呪文で防げたのか分かる者はいるかね」
「…開心術」
そう言葉を発したのはロンである
「正解したのは初めてだな、ウィーズリー
そうだ、無言呪文も開心術師の前では役に立たん
だがな、その開心術を上回る閉心術を
同時に使う事が出来れば、闇祓いなど簡単になれる
そして、その才能が彼女にはある」
では、以上だ。始めたまえ、と
指示を出され、皆組む相手を探し始める
ｶﾞﾔｶﾞﾔ
『先生のお陰で授業が暇になってしまいそうです』
先程のせいでクロウと組みたがる生徒はいなく
ドラコはセオドールと
アミーはパンジーと組んでいるから
スネイプに対して悪態をつくクロウ
「越えられそうで越えられぬ壁がある方が良かろう」
『…そうですね』
クロウはダンブルドアがハリーの為に
スネイプをこの教科の教授にしたのを気付いていた
『先生、私、閉心術を身に付けました』
「…そうか」
次第にバレない様に呪文を呟く生徒が増え
周囲は騒がしく、2人の静かな会話は聞こえていない
『先生が目をかけて下さっているからですよ』
「君以上に優秀な子はいないからな」
その言葉にクロウは嬉しそうに少しだけ微笑んだ
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ひみつ - この作品ずっと大好きで何周もしてます！更新ずっと待ちます (2月6日 0時) (
レス) @page41 id: b76ada1bfd (このIDを非表示/違反報告)
Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (2023年4月13日 13時) (レス) @page41 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
macaron - いつ見ても面白いです！！！更新は遅くてもいいので頑張ってください (2023年3月11日 0時) (レス) @page41 id: bd43d76e72 (このIDを非表示/違反報告)
かとうのすけ。(プロフ) - めっちゃこの作品📕大好きです♥️✨これからも応援します✴✋️ (2023年1月21日 22時) (レス) @page41 id: b6fe45c711 (このIDを非表示/違反報告)
ひなんぐ(プロフ) - このシリーズ大好きです！応援しています🥰 (2022年11月11日 10時) (レス) id: 992b5ebd96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戯言。 | 作成日時：2022年2月8日 13時
