２.ペベレルの子孫 ページ2
ｷﾞｷﾞｷﾞ
2人が驚いているとそこに扉が現れる
『お父様、入ってみましょ…ｯ⁉︎』
そう言い、クロウが取っ手を掴んだ瞬間
棘が刺さった様な痛みが走る
「大丈夫か？」
クロウの掌から薄らと流れる血を見て
クロノスがすぐに治癒してくれる
ｷﾞｨｯ
扉に描かれたサンダーバードの彫刻の目が
赤く光り、勝手に扉が開いた
「一族の血を受け継ぐ者しか入れないのか」
扉の仕組みを理解し、その部屋へと入っていくクロノス
その後に続いてクロウも部屋へと入る
ｺﾞﾎｯ
そこは埃っぽく、蜘蛛の巣が張っており
長年、誰も入って来れなかった事が見てすぐに分かった
ﾌﾜｯ
クロノスがすぐに杖を振り、部屋をきれいにしていく
そこは小さな書斎の様になっていた
『ｰアテナ・ロヤリテートｰ…日記だわ』
机の上に置いてあった本を手に取るクロウ
それはアテナの日記だった
「この部屋には何か手がかりがあるかもしれないな」
クロウにその中を読んでみる様に指示し
クロノスは本棚の本を調べていた
ﾍﾟﾗｯ
ｰ子供達を守る為にフランスの実家に帰る事にするわ
私が性別を偽ってロヤリテート家を継ぐの
貴方は罪深き人よ、でも私たちが
貴方を愛していた事に変わりはないものねｰ
ｰ貴方がアレスに託したがっていた杖は
血塗られた運命を辿ってしまっているわ
あんな杖なんて、作ってしまったから
貴方は人が変わってしまったのよｰ
ｰヘラは治癒呪文が得意みたい
アレスは姉上を守るんだって
防御呪文まで出来るようになったのよ
私と貴方の愛おしい子供達は素晴らしい子ねｰ
そこにはアテナが思った事全て、詳細に記されていた
そして、最後のページには
ｰVincit qui se vincit.
“自分自身を制する者が真の勝者である”
多くの命と自らの命を奪った強力な杖
我が一族がそれを受け継ぐ時は絶つ時であります様にｰ
『お父様…』
そのページをクロノスに見せるクロウ
すると、クロノスは一瞬驚いた様な表情をし
手に持っている資料をクロウに見せる
「ここは元々フランスの貴族である
ロヤリテート家の別荘で代々受け継がれて来た資産だ」
クロノスが言う様にロヤリテート家は
元々フランスの純血一族で
後にイギリスに拠点を変えている
ﾊﾟﾀﾝｯ
「ニワトコの杖の所有権は
常にロヤリテート家の者にあると言うわけか…」
クロウから手渡された日記を読み込んでそう呟くクロノス
勿論、これまで一度たりとも
ロヤリテート家の者がニワトコの杖を所有した事は無い
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ひみつ - この作品ずっと大好きで何周もしてます！更新ずっと待ちます (2月6日 0時) (
レス) @page41 id: b76ada1bfd (このIDを非表示/違反報告)
Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (2023年4月13日 13時) (レス) @page41 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
macaron - いつ見ても面白いです！！！更新は遅くてもいいので頑張ってください (2023年3月11日 0時) (レス) @page41 id: bd43d76e72 (このIDを非表示/違反報告)
かとうのすけ。(プロフ) - めっちゃこの作品📕大好きです♥️✨これからも応援します✴✋️ (2023年1月21日 22時) (レス) @page41 id: b6fe45c711 (このIDを非表示/違反報告)
ひなんぐ(プロフ) - このシリーズ大好きです！応援しています🥰 (2022年11月11日 10時) (レス) id: 992b5ebd96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：戯言。 | 作成日時：2022年2月8日 13時
