ジスさん ページ40
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ｺﾝｺﾝ
ジョシュア｢どうぞ｣
｢お邪魔します｣
ちょっと表情が硬くなっている玲奈が部屋へとやってきた
ジョシュア｢そんな身構えることは無いんだけど、遠回しに聞いても仕方ないから単刀直入に聞くね｣
｢うん｣
ジョシュア｢クプスのこと好きだろ？｣
｢好きも何もそりゃ大切な家族だしメンバーだしジスさんもそれは同じでしょ？｣
ジョシュア｢そういう好きじゃなくて、異性として恋してるっていう話。クプスは鈍感だから気が付いてないだろうけど、少なからず俺とハニはわかってるよ｣
｢もし、そうだよって言ったらジスさんは全力で止めるんでしょ？｣
ジョシュア｢まさか笑。もちろん応援するよ。俺の大切な妹なんだから。でもクプスのせいで悲しんだり怒ったり悩んだり色々するのであればやめろって言うかもね。で？実際のところは？｣
｢録音とかしてないよね？カメラとか諸々｣
ジョシュア｢俺と玲奈だけだから｣
｢言っていいのかわかんないしどんな気持ちなのかもちょっとわかんない｣
ジョシュア｢なら、クプスと別の女性が話してたり笑ってたりスキンシップ取ってたらどう思う？｣
｢その場に背を向けちゃう…｣
ジョシュア｢それはどうして？｣
｢…｣
ジョシュア｢嫌なんだろ？｣
｢…｣ｺｸﾝ
ジョシュア｢ちょっとした嫉妬心も可愛いもんだろ｣
｢でもこんな気持ちパパに知られたら…｣
ジョシュア｢知られたら？｣
｢パパと娘の関係には戻れない…一緒の部屋で寝れない…もぅ二度と守って貰えなくなっちゃう…いや、守ってもらうだけじゃダメなのはわかってるけど｣
ジョシュア｢ならパパと娘という関係を脱したらいんじゃない？スンチョルと玲奈という1人の男と1人の女として築き上げたらいいじゃん｣
｢そんな簡単なことじゃないよ…パパは私たち13人をまとめるリーダーでもあるし会社の人たちと私たちを繋ぐ橋渡しだってしてる。それに私たちはアイドルだよ。テレビとかで色んなメディアに出て多くのファンの子達がいて…前回否定した熱愛報道は実はみたいなこと言われたら私はステージに立てなくなっちゃう。パパのことを守りたいから事実無根なんていう嘘も言った。パパからしたらそんなのなんも考えずに出てくる言葉だけど私にとっては事実無根なんて言いたくなかった…パパのこと好きだから…ずっと隣にいたいから。でも私のわがままでパパを束縛したくないし｣
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作者名：恋奈 | 作成日時：2021年8月28日 11時
