40 モブと学園長 ページ19
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｢Aの淹れた茶は美味いのう｣
『ありがとうございます。あまり慣れて居ないので心配だったんですが』
｢心配なんぞ必要ない。ここ最近飲んだ茶でいちばん美味い！｣
『それは良かったです』
モブ、本日は学園長と二人で庵にてお茶をしています。
学園長｢どうじゃ、最近の学園生活は｣
誰かを交えて学園長と話すことはあれど、こうして二人きりで会うのは入学して以来だったりする。こうして呼ばれることもなければ、私から訪ねることも無かったからだ。
『……良すぎず悪すぎず、ってところでしょうか』
こう言う他ないだろう。実際忍たまと関わりを持ち始めていいこともあったけどマイナスな事も多々あった。
学園長｢ほっほっほ、正直でよろしい。……実はな、心配しておったのじゃ｣
『心配、ですか』
学園長｢うむ。Aを委員会に参加させようと決めたのは儂じゃがの、それでAが困っているのではないかと｣
ええ、困ってましたとも。だったら言い出さなければよかったのに。
学園長｢委員会に参加し始めてすぐの頃は特に大変だったじゃろう。悲鳴がここまで聞こえたこともあったわい｣
『……すみません』
学園長｢いやいや｣
はて、この庵は医務室や忍たま長屋からかなり離れているはずだけど……いつの悲鳴だろう。まさか全部とかじゃないよね。うるさくして本当にごめんなさい。
学園長｢しかし今はこう、楽しそうに見える。シナ先生も最近は心配してないようじゃし｣
『ええ、先輩も後輩もいい人ばかりで。まだ完全に慣れてはいませんが……』
学園長｢ゆっくりでいいんじゃ。Aのペースでな｣
『……はい』
この人の頭の中はどうなっているんだろう。普段はただの思い付き大好きな老人かと思えば各所で鋭い事を言うし、全てを分かっているかのような目をする。
『……学園長先生』
学園長｢なんじゃ？｣
『私を委員会に参加させようと決めたのは、何か理由があったのですか？』
あの日、私もシナ先生も絶対に学園長の思いつきだろうと思っていた。しかしそれが何か理由があっての事だとしたら……
学園長｢いや？思い付きじゃが？｣
『……そうですか』
そうですよね考えすぎですよね。この学園長が何か考えて事を起こしているのなら誰も困ってないです……。
学園長｢それはそうと今年も来たようじゃのう｣
『何がですか？』
学園長｢父君からの手紙じゃよ｣
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蒼葉碧(プロフ) - みむまむにさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます〜！ヽ(^0^)ノ (2020年9月23日 8時) (
レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
みむまむに(プロフ) - すごく好きです！前作から引き続きずっと楽しいです！神作をありがとうございます！！ (2020年9月22日 21時) (レス) id: c45f50d5a3 (このIDを非表示/違反報告)
桜舞姫・蝶月姫(プロフ) - そっかぁ、簪の意味分からないかぁ、、、嫌われている所か....ねっ？ (2020年5月22日 20時) (レス) id: fcb098628f (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - nasiremonさん» ありがとうございます〜！´`* (2020年5月15日 23時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
nasiremon - すごく面白いです！！ 伊作先輩と鉢屋がかっこいい！ (2020年5月15日 0時) (レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2020年3月5日 15時
