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竹谷｢とりあえず一安心だな｣
シナ｢みんな、ありがとうね｣
伊作｢いえ。保健委員の、先輩の務めとして当然のことです｣
シナ｢ふふ、Aちゃんを保健委員会に入れて正解だったわね。……悪いんだけど、私これから職員会議なのよ。このままAちゃんのことお願いしていいかしら？｣
伊作｢はい、お任せ下さい｣
シナ｢ありがとう。もしAちゃんが起きたら明日の授業のことは心配しなくていいって伝えておいて。じゃあ失礼するわね｣
そう言ってウインクをひとつして医務室から出ていった。
伊作｢二人とも、僕からもお礼を言うよ。Aちゃんの事ありがとう｣
鉢屋｢いえ、｣
竹谷｢いやあ無事で良かったですよ｣
伊作｢とはいえ、この前のことが帳消しになった訳じゃないから、そこは勘違いしないでほしい。Aちゃんが良くても僕が許してないんだからね、鉢屋｣
鉢屋｢……はい｣
竹谷｢……｣
伊作｢……さて、先生に"お任せ下さい"なんて言っちゃったけど僕実はこれから実習なんだ。二人は？｣
三郎｢私は委員会のことで学園長に用事が。八左ヱ門は？｣
竹谷｢俺は特に用事は無いn｣
──竹谷せんぱーい！！どこですかぁ〜！？
──夜行性の虫たちがあ〜！！
竹谷｢……｣
伊作｢用事、たった今出来たようだね｣
竹谷｢スミマセン……｣
伊作｢気にしないで行っておいで｣
後輩に呼ばれた八左ヱ門も医務室を退出。医務室に残ったのは伊作、三郎、そして眠るAのみとなった。皆はもう自室にいる時間、雨の音だけが響く。
伊作｢さてどうしたものか。他の保健委員会は下級生だから夜ずっと居させる訳にはいかない。四年生も疲れてるだろうから除外、六年生は実習。となると残るは五年生なんだけど……｣
三郎｢では兵助と雷蔵に頼めるか聞いてきます｣
伊作｢すまない、頼んだよ｣
⋮
兵助｢……ってわけで、｣
雷蔵｢暇だった僕と兵助がAちゃんを見守る当番になったんだ｣
兵助｢ちなみに八左ヱ門は虫を捕獲し終えてから一度戻ってきて、今は桶に水を変えに行ってる｣
『そうだったんですか……わざわざすみません、ありがとうございます』
兵助｢気にすることないよ｣
雷蔵｢そうそう。僕に至っては五年生で唯一君に会えていなかったからいい機会が出来て嬉しいんだ｣
そう笑う雷蔵は、髪だけでなく心もぽかぽかでふわふわなんだろう。可視化出来たとしたらきっとそうだ。
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蒼葉碧(プロフ) - みむまむにさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます〜！ヽ(^0^)ノ (2020年9月23日 8時) (
レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
みむまむに(プロフ) - すごく好きです！前作から引き続きずっと楽しいです！神作をありがとうございます！！ (2020年9月22日 21時) (レス) id: c45f50d5a3 (このIDを非表示/違反報告)
桜舞姫・蝶月姫(プロフ) - そっかぁ、簪の意味分からないかぁ、、、嫌われている所か....ねっ？ (2020年5月22日 20時) (レス) id: fcb098628f (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - nasiremonさん» ありがとうございます〜！´`* (2020年5月15日 23時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
nasiremon - すごく面白いです！！ 伊作先輩と鉢屋がかっこいい！ (2020年5月15日 0時) (レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2020年3月5日 15時
