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三木ヱ門｢下見、というより単に迷ってるだけだがな｣
三木ヱ門の言う通りだった。学園を出たまではいいものの、森へ入った途端あっちへこっちへさまよっていた。今いる場所もおおよその場所すら検討もつかない。
三木ヱ門｢大体なんで私たちがマラソン大会の下見をしなくちゃいけないんだ。こういうのはお前たち体育委員会の仕事だろう！｣
滝夜叉丸｢今回のコースは危険も多くて距離も長い。マラソン大会に参加するのは上級生のみだから七松先輩と相談して下級生は連れてこないことに決めたのだ｣
三木ヱ門｢その七松先輩は？｣
滝夜叉丸｢学園長先生の急な思いつきで実践訓練に行かれた｣
三木ヱ門｢だからってなんで私たちがぁ〜！！｣
うがああ！と頭を掻きむしる三木ヱ門。
……学園長、そろそろ土井先生だけじゃなくて生徒にも胃を痛めそうな人達が出てくるから程々にしてくれませんか……
タカ丸｢まあまあ三木ヱ門落ち着いて。……そうだ、僕が髪結をしてあげる。きっと気持ちが晴れるよ｣
三木ヱ門｢タカ丸さんっ……！ありがとうございます！』
元カリスマ髪結に髪結いしてもらえるとあってカリカリしていた三木ヱ門も一瞬で笑顔になった。中々に現金なヤツだな。
三木ヱ門｢ではこの忍術学園のアイドル、田村三木ヱ門の髪を更にアイドルらしいポップでキュートな髪型に……！｣
滝夜叉丸｢イヤイヤイヤタカ丸さん！そんな恥ずかしい髪型を結うよりも、何をやっても超一流、スーパースターの私の髪を結ってください！｣
三木ヱ門｢いきなり割り込むな滝夜叉丸！｣
『……ちょっとふたりとm』
滝夜叉丸｢私の方が髪結してもらうのに相応しいのだから仕方がない！｣
三木ヱ門｢なんなんだその自身は！髪結いをしてもらうのは私だ！｣
『……』
滝夜叉丸｢いや私だ！｣
｢｢私！｣｣
お客様の中に焙烙火矢をお持ちの方はいらっしゃいませんか？洞窟の中でめちゃくちゃ反響してうるさいので投げつけたいのです。
タカ丸｢ちょきちょきちょきぃ！｣
｢｢あっ｣｣
言い争う二人を差し置いて髪結いしたのは……
綾部｢……いや〜タカ丸さんすみません、髪結いしてもらっちゃって｣
タカ丸｢どういたしまして〜｣
大人しく踏鋤の手入れをしていた綾部だった。
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蒼葉碧(プロフ) - みむまむにさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます〜！ヽ(^0^)ノ (2020年9月23日 8時) (
レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
みむまむに(プロフ) - すごく好きです！前作から引き続きずっと楽しいです！神作をありがとうございます！！ (2020年9月22日 21時) (レス) id: c45f50d5a3 (このIDを非表示/違反報告)
桜舞姫・蝶月姫(プロフ) - そっかぁ、簪の意味分からないかぁ、、、嫌われている所か....ねっ？ (2020年5月22日 20時) (レス) id: fcb098628f (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - nasiremonさん» ありがとうございます〜！´`* (2020年5月15日 23時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
nasiremon - すごく面白いです！！ 伊作先輩と鉢屋がかっこいい！ (2020年5月15日 0時) (レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2020年3月5日 15時
