9 小さくなっちゃった ページ10
・
・
・
『学園長先生、おはようございます』
学園長｢おはよう。……はて、Aはそんなに小さかったかのう？｣
『その事なんですが……』
学園長｢そうか。仕方が無い、今日は授業を休みなさい｣
一から説明したら 特に驚いた様子もなく言われた。
兵助｢驚かれないんですね｣
学園長｢なぁに驚いておるよ。だが小さくなってしまったものは仕方がないじゃろう？｣
ド正論だ
学園長｢小さくなったこと以外害はなさそうじゃし、中々経験できない事。楽しむのが一番じゃろう｣
『はぁ……』
楽しむ、ね。学園長先生らしいお考えだ。
確かにこんなこと中々ないだろうし楽しんだもん勝ちなのかも。
学園長｢兵助、不便なことも増えるだろうから 先輩としてAを色々と助けてやりなさい｣
兵助｢はい、もちろんです｣
学園長｢うむ。……さて朝食の時間が無くなってしまうぞ｣
『はい。それでは失礼します』
庵を出て、また兵助先輩に抱えられながら今度は食堂へ向かう。
一度断ったけど｢学園長先生にもサポートしてやれって言われたから｣と断ることも出来ず流されてしまった。
『……なんかあっさりしてましたね』
兵助｢だな。もう少し何かあると思ってたけど……まぁ学園長先生らしいな｣
『ですね。……先輩、そろそろ下ろしてください』
兵助｢食堂はもうすぐだぞ？｣
『だからですよ。……さすがにこのまま食堂へ行くのはちょっと』
誰かに見られたら絶対からかわれそう。からかわれなくてもまた尾浜先輩と鉢屋先輩がおかしくなったら困るし。
兵助｢そうか、ごめんごめん。よいしょ、｣
『っ、ありがとうございます』
⋮
｢A先輩だ｣
｢久々知先輩もご一緒だ｣
｢本当に小さくなってる｣
｢A先輩可愛い……｣
『…………』
小さくなったことは三年生と五年生の口から広がっていた。
後輩にまで可愛いって言われるの、なんだか複雑な気分……。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Ｍ氏(プロフ) - はっきり言って気になってはいました。でも内容はめっちゃ好きです (2020年1月12日 21時) (
レス) id: 75c6c8cbc0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - Ｍ氏さん» 私の単なる手癖の誤字です……見つけ次第修正していたつもりなんですが読みにくかったですよね、すみません (2020年1月12日 21時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
Ｍ氏(プロフ) - いきなりすみません。たまに語尾？文末？の後に【ら】と付いているのが気になるのですが... (2020年1月12日 19時) (レス) id: 75c6c8cbc0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっち(プロフ) - 蒼葉碧さん» いえいえおきになさらず(*´ω｀*)あの…もしよければ私も忍たま小説書いているので見てください！『忍術学園５年い組には女性がいます』と『忍術学園の姫様』です！是非読んでください！ (2019年10月15日 5時) (レス) id: 5dc20f7650 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 風詠さん» 2ヶ月以上も返信出来ていなくて大変失礼致しました！コメントありがとうございました……！褒めていただけてとても嬉しいです(´∀`) (2019年10月14日 20時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2019年5月31日 23時
