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｢その時Aが〜｣
｢そんなことが……！｣
ただいま山田利吉氏と二人っきりでお話している元委員長です。あれから突然方を掴まれたと思えば｢当時のAの様子を教えて欲しい｣と声を高らかに言われた。正直殺されるかと思った。
俺が見てきた多いようで少ないAのエピソードを話していくと山田利吉はどんどんと笑顔になっていく。ムカつくなこの美丈夫。
後輩たちは隣の机でこちらを見つめている。とくにAは冷たい目で。
ゴメンなA……俺は自分の命を守る方法がこれしか思い浮かばなかったんだ……許してくれ。
⋮
｢教えてくれてありがとう、とてもいい時間だった｣
｢そんなそんな、ハハハ｣
あれからどれくらい尋問……質問されていたことか。伊助もと三郎次とタカ丸はいつの間にか居なくなっていた。
『……というかなんで来たの、兄上』
｢なんでって、Aの顔を見に｣
『先週来たばっかでしょ！？』
なに、この男週一ペースできてんの？暇なの？アンタどこの城からも引っ張りだこのエリートじゃなかった？？？
｢まあまあA落ち着いて……｣
『落ち着いていられません！そもそも突然来たかと思えば委員長を投げ飛ばしたりしてうんぬんかんぬん……』
｢……なぁ兵助。いつもこんな感じなの？｣
｢……ええまあ。驚かれたでしょう｣
｢まあな。……でもあんなAが見られるのは兄上殿がいるからだろう｣
｢……確かに｣
⋮
『せっかく来ていただいたのに兄がご迷惑をおかけしてすみません、委員長』
｢なあに気にすんな。予想外だったけど楽しかったからさ｣
あれからAに言いくるめられたのか山田利吉は帰ってしまった。女の子って強いんだな。嫁さんもらったときは気をつけねえと。
｢俺もそろそろ帰るとするよ｣
｢もう帰られるんですか？｣
『委員長……』
｢なあに、生きていればいつでも会えるって。来年でも再来年でも、Aが火薬委員会委員長になる頃にでも｣
『頑張りますね！』
｢ああ｣
後輩たちの頭を撫でて門を出る。振り返ると5人並んで手を振っていた。
｢また会おうな｣
呟いた声は彼らに聞こえたのだろうか。
……さて、さっさと帰って部下の面倒でも見るかァ。
続く (更新停止中)
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Ｍ氏(プロフ) - はっきり言って気になってはいました。でも内容はめっちゃ好きです (2020年1月12日 21時) (
レス) id: 75c6c8cbc0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - Ｍ氏さん» 私の単なる手癖の誤字です……見つけ次第修正していたつもりなんですが読みにくかったですよね、すみません (2020年1月12日 21時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
Ｍ氏(プロフ) - いきなりすみません。たまに語尾？文末？の後に【ら】と付いているのが気になるのですが... (2020年1月12日 19時) (レス) id: 75c6c8cbc0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっち(プロフ) - 蒼葉碧さん» いえいえおきになさらず(*´ω｀*)あの…もしよければ私も忍たま小説書いているので見てください！『忍術学園５年い組には女性がいます』と『忍術学園の姫様』です！是非読んでください！ (2019年10月15日 5時) (レス) id: 5dc20f7650 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 風詠さん» 2ヶ月以上も返信出来ていなくて大変失礼致しました！コメントありがとうございました……！褒めていただけてとても嬉しいです(´∀`) (2019年10月14日 20時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2019年5月31日 23時
