11 小さくなっちゃった ページ12
・
・
・
見事にプラプラと揺れる足。そういや入学したばっかりの頃苦労したっけ。また経験することになるとはね。
くっ……周りにある先輩たちの長い足が羨ましい。
ーﾋｭｯ
ーｼｭｯ
……さっきから聞こえるのは噂に聞く矢羽根の音だろうか。まだ習っていないから何を言ってるのかは分からないけど音は自体は聞こえる。
何を話してるんだろう……。
勘《足プラプラしてるAちゃん最高に可愛いんだけど》
三郎《足を切なそうに見てるのもいじらしかったな。朝からいいもんみれた》
八《お前らここに来てまでそれか》
兵助《二人ともAに変なことしたら許さないからな》
雷蔵《ご飯くらい静かに食べられないの？》
勘《……はい》
三郎《……すみません》
……なんか言い合ってるのかな。喧嘩じゃなきゃいいんだけど。
雷蔵｢AちゃんはBにしたんだね｣
『はい、不破先輩はAにされたんですね』
本日のB定食のメニューはご飯、お味噌汁、豚肉の炒め物にお新香、揚げ出し豆腐。A定食は豚肉の炒め物が秋刀魚の塩焼き、揚げ出し豆腐が冷奴になっている。
私は朝からガッツリ食べたいタイプだからお肉にした。
雷蔵｢うん。肉か魚か迷ったんだけど、三郎が半分にしてくれるって言うから助かったよ｣
『相変わらず大変そうですね』
三郎｢迷ってこその雷蔵だからな｣
竹谷先輩と尾浜先輩もBにしたらしいけど既に食べ終わっていた。
兵助先輩はといえば
兵助｢朝からお豆腐が食べられるなんて……はぁ、幸せだ｣
豆腐の幸せに浸っていた。
八｢いつもの兵助だな｣
勘｢これはこれで最早安心する｣
先輩、AかBか決める時きっと冷奴と揚げ出し豆腐で悩んでいたんだろうな。
『兵助先輩』
兵助｢ん〜？どうした？｣
本当に幸せなようでこっちまでお花が飛んできてる。
『よかったら揚げ出し豆腐食べますか？』
兵助｢えっいいのか？｣
『はい。今日一日色々とお世話になりそうですし……それのお礼と言ってはあれですけど』
兵助｢気にしなくていいのに……ありがとう。でもAにもぜひ食べて欲しいから半分だけ貰うよ｣
『わかりました』
うん、兵助先輩の作ったお豆腐も美味しいけどおばちゃんのもとても美味しい。
私も朝から幸せな気分だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Ｍ氏(プロフ) - はっきり言って気になってはいました。でも内容はめっちゃ好きです (2020年1月12日 21時) (
レス) id: 75c6c8cbc0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - Ｍ氏さん» 私の単なる手癖の誤字です……見つけ次第修正していたつもりなんですが読みにくかったですよね、すみません (2020年1月12日 21時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
Ｍ氏(プロフ) - いきなりすみません。たまに語尾？文末？の後に【ら】と付いているのが気になるのですが... (2020年1月12日 19時) (レス) id: 75c6c8cbc0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっち(プロフ) - 蒼葉碧さん» いえいえおきになさらず(*´ω｀*)あの…もしよければ私も忍たま小説書いているので見てください！『忍術学園５年い組には女性がいます』と『忍術学園の姫様』です！是非読んでください！ (2019年10月15日 5時) (レス) id: 5dc20f7650 (このIDを非表示/違反報告)
蒼葉碧(プロフ) - 風詠さん» 2ヶ月以上も返信出来ていなくて大変失礼致しました！コメントありがとうございました……！褒めていただけてとても嬉しいです(´∀`) (2019年10月14日 20時) (レス) id: 63148b8798 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼葉碧 | 作成日時：2019年5月31日 23時
