私立Ｊ学園＊Ｊ組 (ページ25)

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図書室

阿「あれ？A？どうしたの？」

『阿部ちゃん！どうしたのって本借りに来たんだよ(笑)阿部ちゃんは？』

阿「司書の先生に会議の間だけでいいからって図書当番頼まれちゃって(笑)」

『そうだったんだ(笑)ご苦労様(笑)』

阿「確かに面倒だけど静かだし本読み放題だしAも来てくれたから逆にラッキーかな(笑)」

『今朝の逆？そんな事言っても飴ちゃんしか出ないよ？(笑)』

阿「ありがと(笑)飴ちゃんは出してくれるんだね(笑)」

『あ、でも図書室って飲食禁止だっけ？』

阿「飴くらい大丈夫でしょ、はい、アーン。もし怒られてもこれで共犯だからね(笑)」

『悪い子だ(笑)』

阿「大丈夫大丈夫。職員会議17時まで終わらないし、俺図書委員でもないしね」

『ふふ。計画的犯行ですね。』

阿「共謀者もいることだしね。それでAは何借りに来たの？」

『あ、そうだった！今日現代文の授業でやった作品が面白かったから読んでみたいなーって思って探しに来たの』

阿「俺もあの作者の違う作品読んだことあるけど面白いよ。長編も好きだけど個人的には短編集のが面白くて好きなんだ」

『へ～！そうなんだ！じゃあ探してみるね！』

阿「俺も暇だから一緒に探すよ」

『あ、あった！けど2冊しかないや。短編集も置いてなさそう…』

阿「受付のPCで貸し出し中か見てみようか」

『え、あれってパスワード司書の先生しか知らないんじゃないの？』

阿「さっき暇だったから受付漁ってたらパスワード書いたメモ見つけたんだ(笑)」

『阿部ちゃんって爽やかなのにどっか腹黒いっていうか、絶対に敵に回しちゃダメな人だよね』

阿「ありがと。褒め言葉として受け取っておくね。(ニコッ)」

『(そのスマイルが余計にコワイです…)』

阿「あ～、もともとあの作者の作品は2冊しか取り扱いがないみたい」

『あ～そうなんだ、残念。』

阿「とりあえず2冊だけでも借りてく？」

『うん。そうしようかな。』

阿「Aが良かったらこの後俺のバイト先(古本屋)来ない？確かあの作者の本何冊かあった気がする」

『え、本当に？行ってみてもいい？』

阿「もちろん。先生が17時にならないと戻ってこないからその後でも良ければ」

『全然大丈夫！それまで今借りたやつ読んでるから！』

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