７９. 生き返り ページ34
「残念、です。貴方は彼女を救う力がない」
分かってる。
「私にも勝てない」
分かってる。
「彼女もなんで貴方を選んだのでしょう」
分かってた。
本当はずっと、分かってたんだ。
弱い俺がAの側にいる資格なんてないことぐらい。
俺が守ってやるって。………そんな力、ないくせに。
「焦凍ォオ！！耳を貸すな！！」
敵に降り注ぐ炎。
それをモロに食らった敵は真っ黒な姿で床に伏せる。
「…は？しんだ、のか？」
こんな簡単に？
「…チッ、めんどくさい個性だ」
呆気にとられた俺の耳に、苛立ちのこもったアイツの声が届く。
その瞬間、また燕尾服の悪魔は姿を現した。
「まったく、話途中ですよ」
その足元には、さきほど黒焦げになった死体が転がっている。
「な、なん、で…」
「おや、�爐覆鵑猫瓩箸狼�方らしくありませんね。その答えは一つしかないでしょう。個性ですよ」
どういうことだ？
こいつの個性は�牋�夢を見させる�瓩發里世蹇�なんで、なんで二人いる！？
「ふーむ。なるほど、貴方は根本的に間違っている。私は、無限ですよ」
「……は？」
「焦凍！避けろ！！」
振り下ろされた拳を横に転がりながらも避ける。
敵は驚いたように目を見開き、そして嗤った。
「おや、逃げ足だけは速いようで」
「お前の相手は、俺だァア！！！！」
また敵に炎が降りかかる。
それを可憐に避ける敵。
Ｎｏ．２であるアイツでさえも手こずっている相手。それを俺が倒せるはずがない。
「貴方達は私の個性がどんなものか、ご存知でしょうか？」
次々と炎を避けながら、俺の目を見て言う悪魔はさぞ、楽しげに嗤った。
「では、彼女の頑張りに免じて、一つ。私の個性は悪夢を見させるだけではありません」
フッと視界から外れた敵は、俺の目の前に一瞬で現れてニタァっと笑った。
「夢と現実の違いってなんなのでしょうか。貴方には分かりますか？」
訳の分からない質問に答えるよりも、目の前に現れた悪魔に驚くほかなくて。
「ありえ、ねぇ」
と、震える声で呟く。
どうやって、こいつは目の前に現れた？
瞬間移動か？
違う、そこは重要じゃない。
こいつの個性はなんだ？
「焦凍から、離れろ！！！」
横からのパンチによって吹き飛ぶ敵。
もともとボロかったからかこのビルの壁にめり込んだ敵はまた息途絶える。
そして。
「痛いなぁ」
二度目の生き返りを果たした。
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おつきみ(プロフ) - moeさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえるととても嬉しいです！！これからもよろしくお願いしますm(__)m (2018年4月21日 17時) (
レス) id: 927d00d57e (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - この作品、大好きです、 (2018年4月21日 11時) (レス) id: 32c275f53e (このIDを非表示/違反報告)
、 - 実在する人物、団体、アニメキャラ等を扱う二次創作になりますのでオリジナルフラグ外して下さい。違反行為で違反報告の対象になります (2018年3月26日 6時) (レス) id: 104648a3e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おつきみ | 作成日時：2018年3月26日 1時
