イヌ科のネコと猫派 Another Story

夜桜 Nozomi ページ8

マンションから見えた桜。



希｢よし、日本酒でも飲みながら桜見よ。｣




そう独り言で呟いてベランダからお酒を飲みながら桜を見た。





するといいことを思い付いた





おもむろに電話を掛けるとすぐに出てくれる






樹｢もしもし？｣




希｢もしもし。会いたい。｣





そう言って、電話を切ると満開の桜と綺麗な月が輝いていた。





あー…綺麗な桜







すると家のインターホンが鳴った。






そして、家のドアを開けると樹くんがいた。





しかも早い





希｢こんな早いの？｣




樹｢俺、希に呼ばれたらすぐ駆けつけるから｣





やっぱり、そうだ。





樹くんを抱き締めると優しく抱き締め返してくれる




希｢樹くんに見せたい物があって。｣




そう言って、樹くんのことを家に入れ、ベランダに連れて行った。





そして、あの桜を見せた。





樹｢わざわざ？｣



希｢何？｣




樹｢俺、希は桜よりも勿忘草の方が似合う。｣





何を言ってるの？




希｢意味分かんない。｣




すると首にかかったひんやり冷たいネックレス





樹｢それ、テレビの企画で貰ったネックレスだけど希に1番似合うと思ったから｣





鏡の前に行くと





水色の勿忘草をモチーフにした綺麗なネックレスが首からかかっている。






希｢綺麗…｣




樹｢肌が白いからよく映える｣





鎖骨らへんを触る



綺麗な手が擽ったく動く。



樹｢本当に綺麗なんだよな…｣



すると首の付け根に顔を埋め…




少し痛みが走った。



希｢え？！｣



樹｢キスマ、付けちゃった。｣




本当にこの男は…(笑)

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