イヌ科のネコと猫派 Another Story

彼シャツしてみた Nozomi ページ50

樹が1人で映画観に行ったので、ちょっと寂しい






多分、｢私がモテてどうすんだ｣観に行ったんでしょうね






いいと思うけど






樹がいないからいいよね？





そう思い、洗って干していた樹の服を着た






おぉっ！なんて言うか…ぶかぶか…






肩幅の違いか？






希｢いや、どんだけオープンカラーのシャツあるの？｣






でも男性っていいよね…





樹なんか、鍛えているから鎖骨とか綺麗に見えるって…







なんか変態みたいじゃん！





私は変態じゃないっ！







樹｢ただいま。｣





そう言われ後ろを向くと樹がいた。






その後ろにいたのは片寄さん。





この状況オワタ…




彼氏の服を勝手に着ている彼女と





それを目撃した彼氏とその先輩。






樹｢へぇ…希って、俺の服着てみたかったんだ。｣



うわぁ…最悪…





って言うか、





希｢服、どうしたの？サイズも合っていないオープンカラーのシャツだけど…｣




そう言うと



涼太｢あー、樹がミルクティーかけられたんだよ。｣






うわ、だいたい特定できた。





私もされたことあるから。






希｢その人って佐藤晴美さんですよね。私も10回以上、掛けられたんで覚えてますぅ〜(笑)｣






あー、殺したい←








樹｢涼太さん、ちょっと待ってて下さい｣





待っていると





涼太｢樹から大切にされているね。｣



希｢勿体ないぐらいです。｣





涼太｢いいんじゃない？重たいぐらい愛されるの。｣






重たいって思ったことない







希｢私、幸せすぎて怖いです。このまま行ったら、いつか崩れちゃうんじゃないかって…新生になったときみたいに｣





いつか、崩れるのが怖い






誰だって思う





涼太｢崩れないんじゃない？多少変化するだけで。崩れる時なんか気にしないで今を楽しめばいいよ。｣







あー、やっぱりこの人は





希｢大人すぎて腹立つ｣

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