イヌ科のネコと猫派 Another Story

不機嫌 Nozomi ページ5

はぁ…今日はツイてない。



全てが上手くいかないし…




E-girlsメンバーに色々と言われるし…





ツイてない…





Aの前ではしっかりしなきゃ。




その前にお茶飲んでから行こう…






そう思い、自動販売機の所に行くと片寄くんがいた。




あ、この人と会うの何回目だ。






希｢お疲れ様でーす。｣



涼太｢お疲れ様。｣



今日も優しい腹黒王子




希｢…｣





まぁ、話す気にもなれないけど。





涼太｢のんちゃんさ、今疲れてるでしょ｣




は？そりゃあ、疲れてるよ。




希｢そんなことないです。｣





ってか1番、貴方とつるむのがかったるいやつ




涼太｢のんちゃん、たまには樹以外の男も見なよ？｣





何言ってんの。コイツ




希｢そんなのどうでもいいです。なら、片寄さんは樹くん以上の魅力を持っているんですか？そして、私を楽しませてくれるんですか？｣





壁ドンをされて、顔が近い





涼太｢もしかしたら、のんちゃんを満足させることができる｣




満足ねぇ…





そんなのいらないよ。






希｢私は片寄さんを下の名前で呼ばない理由知ってます？｣





涼太｢何？｣





希｢私は貴方に興味すら湧かないからです。｣





興味ない





本当に私は





樹くん以上に興味がある人はいないかもしれない。





あー、すっごい気分悪い





希｢それでは。｣






不機嫌なのかもしれない





樹｢希？｣




名前を呼ばれて振り向くと頭を強引に撫でられた





希｢何？｣





樹｢不機嫌だなぁ(笑)｣




そして、何故かほっぺを掴まれて口角を上げるように上に持っていかれた。





希｢にゃに？｣



樹｢不機嫌な時は笑え。そしたら、いいことが絶対あるから。｣






そして、ニコッと笑う








やっぱり、いい笑顔。





頭を優しく撫でて何故か癒された。





希｢樹くん、ありがとう。｣




目を合わせると樹くんはいえいえと言った




イライラが収まっている…

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