事件6件目 ページ7
ああ送ってしまった
そう思いながら刑事さんに送った直後の画面を見る
既読が付かないか少しドキドキしながら見る
でも歩きスマホは危ないのでポケットにしまって家まで歩いて帰った
仕事の時
上司なのか結構体つきのいい人とモデルみたいに背が高くて顔も整ってる人がお客さんで来た時があった
お客さんの中でもカッコいい人はいる
俗に言うイケメンとやらで
今回の人も笑顔を振りまくイケメンで人生勝ち組なのだろうと半端自棄になりながら
教えてもらった事全てをメモ帳に走り書きしてケーキ作成に入った
それからというもの
段々とひどくなってきたストーカーに恐怖を抱きながらも仕事に励んだ
今日も手紙が届いた
中には写真も入ってる
会社で着替えてるところ
会社に行くところ
家まで歩いて帰ってるところ
手紙には
『君がもう一度俺を見てくれるまで俺は一生君のことを見続けるよ
愛してるよこの世で一番だからもう一度
俺を見てよA
愛してる愛してるんだよ君だけだよ俺は君だけ愛してるんだよねえわかってよ愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる』
一緒に入っていたのはクシャクシャに丸められてるティッシュ
少しイカ臭かった
それが何なのか即座に判断すると
吐き気が襲ってきた
この姿も見られているんだとしたら
もういい加減にやめてほしかった
本当に怖くて仕方なかった
次の日
仕事が休みで家に居ても見られているような気がしてすみだ署に駆け込んだ
受付の人にストーカーのことを言うと通路の奥にある個室に案内されて
神谷「すみだ署の刑事をしている神谷と申します」
彼と会った
神谷「黒宮Aさん、で合ってますか」
「はい」
自分がストーカー被害に遭ってること
思い出すと恐ろしかった
警察署に来たことすらあの人に知られているような気がして
下を向いてどこも見たくなかった
それなのに
神谷「怖い思い、されたんですね」
彼は優しく包み込む様な安心する声をかけてくれた
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