第25話─落ち着く─ ページ26
敦くん達は、頼んだ団子とかを食べていた。珍しく谷崎君が顔が緩んで笑顔だった。
敦「お2人が珈琲って凄いですね、苦くないですか?」
太宰「ううん、砂糖などを容れてもやっぱり其の儘の味が私好みなのだよ」
「私も、このままが好みでね、」
敦「太宰さんは納得ですが、Aさんが僕と同い年なのに凄い歳上に見えます」
「そうかい?敦くんは其の儘の方が私はいいと思うけどね」
鏡花「私も、Aが凄い歳上に見える」
「鏡花ちゃんは、私より四歳歳下で賢治君と同じ歳だもんね」
14歳か・・・・・・私のその頃は最悪というか、辛かったなぁ。そんな事を考えながら珈琲を啜った。
太宰「Aは、どうなんだい?」
「何が?」
太宰「寂しくないかい?私と別れて暮らして」
「阿呆、寂しくないし、てか、寂しいなんて一言も思ったこともない、さの字もない!」
谷崎「意外ですね、二人別々に暮らしてるんですね」
「こんな奴と一緒に居たくないよ、谷崎君みたいに仲良い兄妹じゃないんだからさ」
太宰「私とAはてっきり仲良いと思っていたよ、恋人だったら相思相愛!」
「一回殺されたい?」
本気の声で云ったら、ヘラヘラしながら怖がる素振りを態としていた。ムカつく。その余裕がムカつく。
目線を飲んでる珈琲の中に移すと、自分の目が写った。まるで、光を失って死んだ目。
その時に、何故か左腕がズキンと痛かった。其れは、自分の昨日切った傷だった。
___正気になれ
そう傷に云われたような気がした。
急に、敦くんが団子を咀嚼して飲み込んで「あ!」と云って来た、私は目線を珈琲から敦くんに移す。
敦「そう云えば、Aさんって探偵社に来る前とかって何か仕事とかしてたんですか?」
「私?」
敦「はい!なんか、何でも仕事こなすのでなんだろうって少し興味があって」
「そっか、私は特に何もしてないよ、でも、ただのアルバイト代わりに何かはしてた」
敦「その何かとは」
「覚えてない」
なんて云いながら誤魔化すように嗤った。だって、マフィアなんて云ったら殺されるだろう。なんせ、敦くんの
谷崎「え、そうなの!?」
「うん」
そう云って嗤った。だが、兄が何か思い詰めるように私を見ていたのは、知らないフリをして逃げるようにまた珈琲を飲んだ。やっぱり、苦い。
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うり太郎(プロフ) - まだ設定しか読んでいないのですが、純粋に異能力多すぎでは・・・?ただ思っただけなので、特に気に止めて頂かなくて結構です。 (2021年11月14日 21時) (レス) @page1 id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
華紅薇(プロフ) - ともさん» ともさん!!コメントありがとうございます!一気に読んでくださったんですか!ありがとうございます(*^^*) (2021年9月6日 18時) (レス) id: b469182880 (このIDを非表示/違反報告)
とも - おもしろくて一気に読みました!更新楽しみにしてます!! (2021年9月6日 0時) (レス) id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:魚Aya | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/maasasr/
作成日時:2021年8月14日 0時