Episode42 【SHO side】 ページ42
「おはよ〜」
翌朝。
カーテンを開ける音と、差し込む陽の光で目が覚めた。
「平野くん、起きて！朝食できてるよ！」
いつもと変わらぬAさんの声に、眠気も吹き飛ぶ。
「Aさん、もう大丈夫なの？」
「うん！平野くんの看病のおかげで、もう平気！本当、ありがとうございました」
深々と頭を下げるAさんにつられて、なぜか俺まで「いえいえ…」と頭を下げた。
今日は６人でのバラエティ番組収録だ。
「おはようございまーす」
Aさんと一緒に楽屋に入ると、すぐに岸くんが駆け寄ってきた。
「おはよう紫耀」
「おう、おはよう」
「Aさんもおはよう。昨日大丈夫だった？早めに帰った？あれから全然返信こないし、既読にもならないから心配してたんだ」
岸くんの言葉に、Aさんが慌てている。
「ごめんね。昨日あれからスマホの電源切れちゃって。朝まで電源入れてなかったから…」
分かりやすいほどしどろもどろになっているけれど、岸くんは特に気にする様子もなく「そっか。まぁ無事に帰れたんなら良かった」と言うだけにとどまった。
岸くんが離れて行った後、小声でAさんに話しかける。
「何で具合悪かったって言わなかったんだよ。あんな嘘までついちゃってさ」
「だって…心配させちゃうでしょ？」
「だけど…」
「お願い！岸くんには内緒にしてて！熱出して倒れちゃったなんて恥ずかしいこと、知られたくないの」
「まぁそこまで言うならいいけど」
「サンキュ」
ちょうどその時他のスタッフさんに呼ばれてAさんは楽屋から出て行った。
(恥ずかしいから内緒にして、か…。よう分からんけど、乙女心ってやつなのかな？)
やっぱり岸くんのこと、意識してるんだろうか？
もしかして好きになり始めてる、とか？
モヤモヤした気持ちを抱えながら、本番に向けて準備を始めた。
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さや(プロフ) - chihiropooh1123さん» コメントありがとうございます！嬉しいです！ 頑張って続き書きます！！ (2018年6月11日 0時) (
レス) id: d50237b6e9 (このIDを非表示/違反報告)
chihiropooh1123(プロフ) - 凄く楽しませて貰ってます。次回話楽しみにしてます。 (2018年6月10日 15時) (レス) id: 016550d6cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SaYaKa | 作成日時：2018年6月2日 2時
