Episode24 【Yuta.K side】 ページ24
「ほら紫耀！しっかり歩けよ！」
「あ〜る〜いてるよ〜」
「･･･おいおい。フラフラしてんじゃないかよ」
足もとがおぼつかず、俺に寄りかかってくる紫耀の体を支えながら店を出る。
紫耀を先にタクシーに押し込み、俺も一緒に乗り込む。
「紫耀！家、どこだ？」
放っておくと寝てしまいそうな紫耀の体をゆすり、マンションの場所を聞きだす。
「ありがとうございました〜」
マンションの前に停められたタクシーから、紫耀を引きずり出すようにしながら降りた。
「ほら、ちゃんと歩け。鍵は？部屋、何号室だ？」
寝言を言うかのように聞き取りづらい声で、紫耀が部屋の番号を呟くのを何とか聞き取り、彼の荷物からマンションの鍵を取り出すと、紫耀と一緒にエレベーターに乗り込む。
「紫耀、着いたぞ！」
紫耀の体を支えながら何とか鍵を差し込み、玄関のドアを開ける。
すると部屋の中は明るく、誰かがいる気配がした。
(あれ？紫耀、誰かと住んでんのかな？そんな話聞いたことなかったけど･･･)
色々と思いを巡らせていると、「ただいま〜」と紫耀が大きな声を出した。
すると部屋の中からパタパタと足音が聞こえた。
「ちょっと！こんな遅くに大きな声出して･･････」
「え！？Aさん？」
「岸くん！？」
驚いた拍子に紫耀を支えていた腕の力が抜けて、彼の体がずれ落ちる。
「おっと…危ねッ」
慌てて支え直す。
「えっと…何でAさんが紫耀の部屋に？」
「あ、違うの。実はここは、私の部屋なの」
「え？もしかして２人は…付き合ってるんすか？」
尋ねると、Aさんは慌てて首を左右に強く振り、「とりあえず、上がって」と俺を中に入るよう促した。
Aさんと一緒に紫耀の体を支え、リビングへと連れて行くと、ソファに降ろす。
そのまま紫耀はスヤスヤと眠ってしまった。
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さや(プロフ) - chihiropooh1123さん» コメントありがとうございます！嬉しいです！ 頑張って続き書きます！！ (2018年6月11日 0時) (
レス) id: d50237b6e9 (このIDを非表示/違反報告)
chihiropooh1123(プロフ) - 凄く楽しませて貰ってます。次回話楽しみにしてます。 (2018年6月10日 15時) (レス) id: 016550d6cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SaYaKa | 作成日時：2018年6月2日 2時
