マルコスの妹はハイスペックな病人！？ #コンパス小説 (ページ3)

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三途の川ページ3

あれ…
私、確か、高熱を出して…

気づくと辺り一面にお花畑が広がっている場所にいた。

「ここ…
もしかして、三途の川みたいなところかな…？」

久しぶりに声を出した気がする。

「アナタガAサンデアッテマスヨネ？」

声のした方を向くと、
スラリとした水色のフォルムのロボットがいた。

「そうですけど…
貴女は…？」

私が問うと、

「ワタシハ『#コンパス』ト言ウ世界ヲ管理シテイルAIロボットノVoidollト申シマス。」

と彼女は言って微笑んだ。

普通の人ならパニックだろうが、
私はその時普通ではなかった。

「ここは…
三途の川で、あなたは、
私を迎えに来たのでは…？」

そう言うと、彼女は、

「ココハ人間ノ言ウ三途ノ川ニ似セタホログラメーション空間デス。
ワタシハ死ニカケノアナタヲ助ケタンデスヨ。」

と言った。

私は、酷く落胆し、

「どうして…
助けたんですか…？
もしかしたら、
死後の世界にお兄ちゃんがいるって可能性も会ったのに…」

と思わず声を出した。

あのハイスペックな、
お兄ちゃんが死んだなんて、
信じられないが、
１年間も行方不明で、何も分からないのなら、
もしかして…
と思ってしまったのだ。

すると、彼女は、

「アナタノオ兄サンは、
『マルコス'55』
サンデショウカ？」

と言った。